星空のスタンプカード

朝から雷が鳴っている。小さな頃は、親から「雷だ!早く寝ないとおへそを取られるよ!」なんて言われたら真にうけて夜に雷がピカッと外で光るたびに布団の中で小さく縮こまり雲の上からこちらを伺う雷様の姿を思い浮かべて震えていた。でもどんな雷の夜も寝れないなんてこともなく気がつくと新しい朝が来ていた。

夏休みの間は毎朝ラジオ体操をしに近所の公園へ向かった。首にはスタンプカードをぶら下げていた。
スタンプを集めたところで何ももらえなかったけど、星の形をしたスタンプでカードがいっぱいになった時、真っ暗だった空に満天の星が瞬くような達成感があった。

ラジオ体操が終わってもシャキッとするわけでもなくビーサンをだらしなく引きずりながら家に帰った。

庭に置いた朝顔に水をやる。夏祭りで女の子が着ていた浴衣の柄のような綺麗な紫色の朝顔が咲いていた。

玄関の扉を開けると甘い卵焼きの匂いがした。額に汗を浮かべて扇風機の前で母が作った朝ごはんを食べた。そのくらいになると外からクマゼミの鳴き声が聴こえた。


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