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アラサー帰国子女、英検1級二次試験に挑む2023年冬

奇跡的に英検1級の一次試験に合格した私は、本日二次試験に挑みました。
感想をしたためていきます。

自己紹介

アラサー2児の母。育休中。
TOEIC最高945点(4年前くらい)
英検準1級取得(20年前くらい)
米国在住経験あり(小学生 3年間)
英語のスキルは、リスニング問題なし、リーディング問題なし、文法は高校生以下レベル、語彙力900以下、ライティングは文法ミス多すぎ、スピーキングは話せば通じる

事前準備

前日は1日主人に子供を見てもらい、
午前中はスピーチ作り込み、25分1コマのウィーリーズ体験2回目英検模擬レッスンを受けました。
午後はひたすら1分で組み立て、2分でスピーチを練習しました。

後は荷物を整理して、筆記用具、受験票2枚、時計、飲み物、財布などを入れました。

念のため、ウェアラブルウォッチは家に置いて行くことにしました。

当日朝

朝6時半に起床し、Twitterを見ると、「携帯は会場入りすると触らなくなるから、原稿を印刷する」と呟いている方が。

な、なるほど!

急いでdynalistのカテゴリ別ページを、自宅のプリンターで印刷。これでよし。

会場入り

9時15分集合組でしたが、30分前に到着しました。
到着順に試験を受けるという情報を見ていたので、一番はやだなぁとドキドキしてたら、控室では5番目でした。
面接カードと言う、マークシートが2枚置いてあり、受験番号などを記入します。2枚なのは、試験官がそこに評価を書き込むからみたいです。二名だからか。

控室ではすでに携帯は電源オフのため、持参したカンペの紙を読んでブツブツと無音でスピーチ練習。
カラカラなので適宜お茶を飲みます。
時間になると、4人ずつ呼ばれて移動します。5人目の私、見守る。

時間になり、私も4人組で移動します。
4つの教室に、それぞれ椅子が一脚ずつあり、そこに1人ずつ座ります。前の人が終わった人から次に入室する感じ。スタッフに面接カードを渡し、本人確認後、待機。

そして、スタッフが扉を開けました。
私の二次試験が、はじまるっ!!

試験本番 イントロダクション

ノックすることはなく、開けられたドアから顔を出すと、試験官が「please come In」と促しました。
左に日本人試験官、右にネイティブ試験官。二人とも男性でした。
OKとか言いつつ、緑のカードが置かれているテーブルの、真ん中の席に移動し、隣に荷物を置きました。
促されて着席。
するとネイティブな方の試験官が中心となり、名前の紹介をしていきます。

ネィテイブ「気分はどうですか?」
私「緊張しています・・」
ネイティブ「あなたの名前は?」

私「△△しのてぃすです!・・・あ!」
※△△・・・旧姓

しまったあああ!!

試験官、苦笑い。
慌てて訂正したら、「二つ名前を持っているんだね〜」と流される。
恥ずかし・・でもなんか場が和んだから結果オーライか?

ネイティブ「あなたのことを教えてください」

私「私は二児の母です。私は以前会社員で、○○を扱う仕事をしていましたが、今は育児休業をとっています。なぜなら、去年赤ちゃんが生まれたからです。」

ここまで用意してきた内容で、まだ言う雰囲気だったので、

私「私の趣味は映画を映画館で見ることと、好きなアーティストのライブにいくことです」と追加。
ライブとアーティストが若干伝わらず言い直したものの、特に問題なく。
私「けれど最近は行けていません。私は子供たちを一緒に連れて行けないからです」と締める。

ネイティブ「あなたの趣味は映画とのことですが、どんな映画が好きですか?」ときました。
本当は子供の話を用意してきたので、こっちを掘られたくなかったのですが仕方なし。

私「サスペンスが好きです。特にアガサクリスティーが好きなんです」中学レベル構文w
ネイティブ「ああ、ミスマープルとかかな」
私「あっ・・そうです、そうです!大好きなんです」

ここで終了

・・・・・。

ミスマープルがアガサクリスティーで出てくるとは・・
このネイティブ、イギリス人か!?

普通、ポアロだろ?それか、オリエンタル急行とか・・

と、逸れましたが、概ね滑り出し良好。

試験本番 トピックカード

試験官イギリス人疑惑が出たところで、目の前に伏せてあるカードを裏返すよう指示を受けます。

いよいよだ・・

捲ると反対だったので、正方向に戻す。
隣でスタッフがストップウォッチをピッする音。
き、緊張・・・・!

・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

用意してきたトピック、一つもない・・・
カテゴリ、掠ってない・・・・。

サーっと血の気が引く音がする・・・。
やっぱ、甘くないよねそんなに・・・・。

腕時計を見て1分を意識しながら、必死に目を通します。
とりあえず、話しやすそうという理由で

ソーシャルアクティビティは効果があるか?

みたいなトピックにしました。

(今考えてみると、これソーシャルメディアというわけではなかったのか?でも話題はずっとソーシャルメディア系だったので、多分大きく外れてはないよね・・・。)

1分以内で考えたことは、

・効果はある 派
・SNSのデモンストレーション(BLMみたいな)は、多くの人の目に触れるため、評判、評価を落としたくない企業や政府に有効だ
・SNSのデモンストレーションは、一般的なデモに比べて時間や場所の制約がなく、簡単に参加できるので多くの人が集まりやすく、声や意見を上げやすい。

と理由を2つ考えて終了。

今までのスピーチ練習では、2分を10秒ほど超えているので、理由の前後に説明を加えずシンプルに言い切ることにしました。

試験本番 スピーチ

詳細はうろ覚えですが、上記の内容を概ね止まらずに話すことができました。
ただ、「企業の評判を損ねる」を言おうとしたとき、「損ねる」が出てこなくて、5秒ほど詰まってしまいました。うう・・減点かなぁ・・・。
結局、「Companies want to protect their reputations」に言い直しました。

また、その会社や政府がデモで非難されることを指摘したものの、具体的に会社が悪いことをしたのか、という点の説明を入れなかったので、なんとなくぼんやりと雰囲気と勢いでまとめた感があります。

とはいえ、2分をおそらく10秒ほど余らせて言い終えました。

試験本番 質疑

いよいよ4分の質疑!
全ての質問は覚えていませんが、概ねこんな感じでした。

ネイティブ「(質問内容忘れました)」

ネイティブ「政府がそのようにソーシャルメディアで集結した市民を、邪魔しようとしてくると思いますか?例えば、イギリスでは?」

ネイティブ「例えばフェイクニュースなどはどうですか?どのように見抜けばいいでしょうか」

日本人「では若い人たちがソーシャルメディアを利用することについて、どう思いますか?」

日本人「ソーシャルメディアには考慮すべき欠点もあるということですね。では、現在のソーシャルメディアは監視を強めるべきだと思いますか?」

合計5問質問されたようです。
最初の質問、なんだったかな・・。

回答は、覚えている限りこんな感じで答えました。

質疑1〜2

ネイティブ「政府がそのようにソーシャルメディアで集結した市民を、邪魔しようとしてくると思いますか?例えば、イギリスでは?」

私「い、イギリスですか!?うーん、独裁国家、例えば中国なんかは、ソーシャルサービスを閉鎖して外からの情報を遮断することで邪魔できます。しかしイギリスは、うーん、オープンですし・・」

ネイティブ「いや、イギリスはオープンじゃないよ」

私「そうなんですか!?えー?」

この人、絶対イギリス人だわ。やたらイギリス推してくる。
結果的にこの質問はあまり正確に答えられなかったかもしれないです。

質疑3

ネイティブ「例えばフェイクニュースなどはどうですか?どのように見抜けばいいでしょうか」

私「フェイクニュース、そうですね、フェイクニュースで国民を混乱させることはあり得ます。けれど、フェイクニュースを完璧に判断することはできないと思います。なので、自分で考えることと、周りの人と考えを共有してフェイクニュースかどうか見極めることが大切だと思います。」

口が動くままにテキトーに答えました。

ここで試験官が交代に。

質疑4

日本人「では若い人たちがソーシャルメディアを利用することについて、どう思いますか?」

私「近年、cybercrimeが増えており、cyberbullyingも心配です。とても複雑になっており、いじめの実態が掴みにくいです。先生や親がしっかり子供に気を配る必要があると思います。」
(若干論点ズレてるな・・・。)

質疑5

日本人「ソーシャルメディアには考慮すべき欠点もあるということですね。では、現在のソーシャルメディアは監視を強めるべきだと思いますか?」

私「とても難しい問題です。なぜなら、それは発言の自由を狭めることにもなるからです。けれど、私は監視は強めるべきだと思います。特に若い人にとって、ソーシャルメディアは時に暴力的だったりセンシティブな画像が出てくることがあり、若い人は特に心に傷を負うかもしれないからです。特に私は子供がいるので余計に心配です」

ここで終了です。

最後に、ネイティブ試験官が「出産おめでとう」と言ってくれたのが嬉しかったです。

終えてみて

緊張はしましたが、スラスラ自然に話すことはできていたと思います。
不自然な空白もスピーチの1箇所だけで、質疑はやや的外れなところもありつつ、やり取りはできていたのでそこまで悪くはなかったかなと。
振り返ると粗が見えましたが、終わった瞬間は「これ絶対受かったな!(確信!)」と思ってました笑

対策の効果1 スピーチ原稿作成

用意した原稿からトピックは出なかったので、結果的に使えませんでしたが、所々1級のディスカッションレベルの語彙を使って応答できたのは、スピーチ原稿を30個作って練習した成果だと思います。

対策の効果2 オンライン英会話

2週間ほど集中的に、5種類のオンライン英会話の無料体験をハシゴしました。効果はあったと思います。
一番大きかったのは、口から英語を出すのに慣れたこと。
二つ目の利点は、男の人や強面のオバさんなど、通常尻込みしてしまうようなタイプの人を選んでレッスンしてもらったおかげで、本番のネイティブ試験官にもリラックスして話せたことです。

対策の効果3 自由会話練習、スピーチ練習(独り言)

英作文をざっと覚えて、独り言でぶつぶつ口に慣れさせる練習をしました。英語を途切れさせずに発する効果として少しはあったかなと思います。
また、このトピックなら文法にも自信を持って言える!という文章を作ることで、精神的にもよかったです。

現時点での反省点

スピーチでは型を意識して言えたものの、質疑応答では、質問に対して正確に結論から答える、という基本を意識できていなかったです。
なので、すぐ話し始めて言いたいことから言うので、日本語的な構造になり、結論がぼやけてしまったと思います。
残念!となってしまった場合は、この質疑応答の答え方の対策に力を入れたいと思いました。

自己評価

合否は3/14 13:00から。奇しくも、結婚記念日・・。

結果が出る前に、自己評価をしてみました。
気持ち甘めに・・・笑

  • Short Speech  ・・・ 6/10

与えられたトピックについて主要な点とその根拠をまとめ、首尾一貫したメッセージを組み立てる能力を評価
→5秒黙ってしまったこと、テーマとずれてたかもという不安から低め

  • Interaction   ・・・ 10/10

質問に対する応答と会話を継続する能力を評価
→これくらいつけて欲しいという気持ち笑

  • Grammar and Vocabulary 7/10

幅広い範囲の語彙・文法を正確かつ適切に運用する能力を評価
→いつも助詞や冠詞が抜けて指摘されるので、今回もそうかも

  • Pronunciation ・・・ 8/10

正確な子母音の発音・音変化、適切なアクセント・イントネーションを運用する能力を評価
→ネイティブには程遠いものの、第二言語なりに自然な発音で話せたと思う

自己評価合計 31/40 合格ライン29

合格してて欲しいなぁ〜

結果が出たらまた記事にしたいと思います!では。


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