コロナウイルスからなにを学ぶか

3/11、東日本大震災から9年が経ったこの日。コロナウイルスに混乱する日本では、SoftBank CEOの孫正義がTwitterで大胆な提案をした。
「100万人分の検査費用を保証したい。」と。
現在、コロナウイルスの検査であるPRC検査は数が限定されており、検査を受けたくても受けられない人が多くいる。そんな人々に向けた粋な提案のように思えた。しかし、Twitterでの反応は意外なものだった。
代表的なのが厚労省宇佐美氏の「やめて。」の4文字だった。そもそも検査を受けられない理由は医療機関の人員が足りないというもので、韓国やイタリアでは医療期間側の人間が激務に心身を病み、むしろウイルスによる死亡数が増加しているという。
その後Twitterでは孫氏に向けて新たな提案合戦が繰り広げられた。特に不足しているマスクを作ってほしいなどと。
しかし、私は思った。マスクも検査も同じ事なのではないかと。結局どちらも人員が足りずに頭打ちになってるという事なのではないかと。仮にマスクの生産が一時的にあげられたとしても、コロナウイルスが収束した後の必要のなくなった工場は誰が管理するのか?一時的に乗り切るための方策としてはナンセンスなのではないだろうか。
つまり、もはや金を用意しただけではなにも解決できないということがはっきりと明らかになっている。やはり結局最後は人間が必要になるのだということを国民全員が理解できるいい機会になるだろうし、そうしなければ亡くなった人々に顔向けできない。

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