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ブルース・スプリングスティーン「明日なき暴走」

このアルバムをいつ聴くか。10代、20代で聴くのと、例えば40代以降で聴くのとでは、大分印象が変わる気がする。

絶対に若いうち、できるだけ早く聴くのがいい。

1975年、ブルース・スプリングスティーンの3作目。全8曲。キーになる曲はA面、B面とも1曲目と4曲目。CDだと1曲目、4曲目、5曲目、8曲目だ。

オープニングの「涙のサンダーロード」。もう、青春の匂いがプンプンだ。美しいピアノから、最後のサックスまで、どうやったらこんな素晴らしい曲がつくれるんだろう。聴く人のハートをガシッと掴んで、シアワセな世界へ連れてってくれる。

4曲目の「裏通り」。このドラマチックな展開。「ハリノザバーッスリー、ハリノザバーッスリー、、、」。何度聴いても、今だに鳥肌が立つ。6分半の至福。もうずっと聴いていたい。

5曲目は「明日なき暴走」。Born To Runだ。もうタイトルだけでヤラれる、最高のロックナンバー。ベビウィアボーントゥラーン、、、もう涙で前が見えない。

8曲目は「ジャングルランド」。壮大なドラマだ。素晴らしい展開、アレンジ力。きっとこの時期のブルースにしか作れなかったであろうスケールの大きい約10分の大作。

ピアノの余韻を残してこのアルバムは終わる。濃すぎる。ブルースのヴォーカルも素晴らしいが、バックのEストリートバンドがこれまた素晴らしい。決して聞き流してはいけない、正座してじっくりと向き合いたい名盤だ。


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