8月

やる気がでない

去年の8月、落研とお笑いを兼サーしている俺はどちらの大会にも出た。大学芸会(お笑いの方)は、プールで溺れて念力で浮こうとして「浮こうとすんな!」と言うネタをやって得票率4.6%とかだった。後で知ったが4.6%は取っちゃいけない率らしい。言っといてよ。

この頃、大喜利や落研の知り合いが続々と芸会決勝に上がる。自分がどんどん置いてかれて「結果残さないと一緒にいれないな」と思った。

いっちょやりますかと奮起しサンプル動画にのうのうと勃起し、気づけばてんしき杯(落語の方)2日前。同期のシコりすぎて医者に金玉が異常だねと診断されたやつと「残り2日はマジでえち抑(えちよく)しよう」とおちんぽ向き合い条約を結びその日は終えた。残り1日、他大の友人たちにネタ見せウケなかった後半をまるまる変えるもオチ決まらず。いざ本丸へ

もうめちゃくちゃウケてやった

自分で言うのもアレだがその日一番ウケたんじゃないか。先輩も一番ウケてたって言ってたし。

実は直前までオチが決まってなく、やってる途中でウケすぎて「あ~伝説残してえな~」と思いドラゴンボールGTの最終回みたいなオチをやった。高座が終わった後は座布団をひっくり返して去る決まりなのだが、アドレナリン出すぎて座布団のひっくり返し方がわからなくなって10秒ぐらいその場でじっとしていた。悟空と共に俺の落語も神龍に乗ってどこかへ行ってしまった。


オラ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


と思ってたら、同じブロックの1年女子がバイきんぐぐらいウケて決勝いった。熱海に行ってた神龍が帰ってきた。もっとゆっくりしてきなよ

そして決勝、同期が優勝を賭けた局面で笑い0の大ネタをやっていた。好きという理由だけで。そいつは芯があって、自分が好きなことを信じていた。羨ましかった。

俺には積み重ねがないから。

また置いてかれた。いや、置いてかれたんじゃない。自分の面白いを信じ切れなくて、途中で走り方を変えて、追い付けなくて、ころんだ。膝に4.6%の痣。涙が出た。とらドラのみのりんが「廊下で転ぶと鼻血が出て、人生で転ぶと涙が出るんだ」と言ったのを思い出す。膝に4.6%は涙が出るよ。

あとほかは、運営のおっちゃんに台本難癖つけられる奴、運営のおっちゃんにパクリ呼ばわりされる奴、1回戦バカウケして3回戦で審査員に「ネタが弱かった」と言われる奴など愉快な仲間たちもいた。お前ら大好きだよ

勝つための真っ向勝負は怖いけど、好きなことの真っ向勝負はきっと楽しいという話でした。

親からの電話にビクビクしながらnote更新

就活しなきゃな

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