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それっぽい表紙直します|Ⅱ群-2

ツッコミ所としてはこんなところです.
書店で見かける表紙たちは,たぶん視覚的にはっきり「書名」「著者名」を分けるためだと思うんですが,まあまあの頻度でフォント変えてあるんですよね.
三行の横幅合わせにしたのもセオリーのひとつですが,フォントが同じなのもあいまって切り分けがなされていない感じに映る.
筆名の長い人ばかりじゃないしね.コンパクトにもまとめられるレイアウトのほうが汎用性高いと思いました.


直した


・工程1:いらないものを消す

雲も消してもいいけど,今回は風船だけ消したり移動させたりします.青とピンクはもう結構あるけど,緑は消しちゃうと勿体ないので移動させる.わかる人は「コンテンツに応じる」でパラっとやってください.なんだその呪文はと思った方は下にお進みください.

Photoshopでもやることはだいたい一緒です.スタンプツールで太めのボケたブラシを使って近くの絵をコピーして埋めます.あとでどうとでもなるように,スタンプを貼りつけるレイヤーは元絵と別にしておいてください.
空は明るさが複雑なので,すぐ横のをとってもなかなか一緒にはならないけど,明るさの違いならトーンカーブで後から直した方が早いので,あまりここで近い絵探しに頑張らなくてもいいです.

選択範囲をぼかす→30pixはなんとなくカンです.こういうのは数やらないと一発でよき数値にできないと思うので,数やってください(がんばれ)
分母(もとのカンバスサイズ)にもよるしね,見た目ではっきりわかる程度にはぼかさないと意味がないということだけ憶えておいてください.
では移動させてトーンカーブで色を合わせます.

トーンカーブ,ナニモワカラナイ!っていう人が多いんですが,雑に説明すると,写真の明るさを調整するメニューです.だいたいカーブが描けるソフトは全体(VALUE,RGBなど表記はまちまち),R(赤)のみ,G(緑)のみ,B(青)のみ(CMYK[シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック]のパターンもある)の色別に明るさをいじれる項目がついています.

が,写真サイトでDLしてくるJPGやTIFF,PSDでさえも,ある程度色が固定されてピクセルで描画されてしまってるので,単色のパラメータを極端にいじってもノイズが出るだけで,思う色になることはほとんどありません.
GIFやPNGなどのベタッとしたベクター画像なら,つまりバケツ塗りしたみたいな色なら単色を引っ張っていい感じになる場合もたまにありますが,写真画像で単色の調整をするのはまあまあハードルが高いです.
使い慣れない間は全体のトーンカーブをいじって,赤がものすごく上がって飛んじゃったとか,そういう時に微調整するていどにとどめましょう.

アルファチャンネルは今考えなくていいことなので忘れてください.

RGB(またはVALUE)の項目は,#000000の黒をもっとも暗い色として,#FFFFFFの白を天井とする考え方です.
調整したい色がどのへんのポイントなのかは,これも数やらないと一発でこのへんかな〜と当たられるようにはならないです.数やりましょう.
慣れてくるとモノが輝度で見えるようになります.マジマジ.
たとえばオーバーレイとかハードライトは2枚の絵の輝度差でここはどの色が出るな〜みたいな合成モードなんだけど,輝度で見れるようになると,この組み合わせなら旗の部分はこっちの絵が出せるな〜とかわかるようになる.
わたしは結構ものごとを輝度でしか見てない部分があります.これは病気だと思う.

なんとなく使っていませんか…って,自由になんとなく使えよという気がしないでもない…


・工程3:色補正

モードについてとか色々書いたんですが,途中で下書きが吹っ飛んだので心が折れました.またいつか気が向いたら.
今回はハードライトで.色々やってみるといいんじゃないかな…
まあ,これはもう好みですね.


・工程4:文字要素配置,視認性向上

このへんはおさらいですね!

これは毎回やるかっていうとそんなこともないんですが,長いタイトルの時はこれやることでだいぶ視認性が変わります.
目安として元の0.8〜0.6掛けのpt数まで落とすといい落差になる感じです.半分以下にすると逆に読みづらくなるので.

タイトルをボックスで捉えた時に,右下にあたるところに右揃えで筆名などを置くと,対角線で画面がまとめられてすっきりすると思います.せっかく対角線がテーマなので.
あとこれももう単純に好みですが,白文字にうすーい白のボケはめちゃめちゃきれいなので使える時に使いたい派.くどいと思ったらやんなくていいやつです.
筆名は小さくした助詞よりさらにひとまわり落とすと差別化がはかれます.
ベースがきれいな単色なので,不透明度をじわっと落とすのもあり.


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