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箱崎ジャンクション[28.6.2020]

立体交差は最高なんですけど,箱崎ジャンクションは尊敬する都市鑑賞者の大山顕をして「ジャンクション中のジャンクション」と言わしめた東京の名所のひとつである.言い過ぎだと思う.
建設の匠も特集で「夜のヤマタノオロチと呼ばれる」とまで書き上げて絶賛している.聞いたことない.
いや,すばらしいジャンクションですよ.専門家の筆がすべってしまうくらいすごいのだ.こんな狭いとこにようこんな複雑な交差をつくったもんだと思う.見るたびしみじみしてしまう.

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首都高屈指のボトルネック,ドライバーには渋滞の記憶しかないであろう特異なロータリーと交差部をもつこのジャンクションは,もっぱら下から見上げるばかりの自転車乗りからすれば美しいのひと言に尽きる.
首都高WEBでも「構造が複雑なため、案内標識や路面標示が複数あり、さらにロータリー内は一方通行となっていますのでご注意ください」といついつまでも書かれてしまうしまつ.6号向島線・7号小松川線・9号深川線の3本が交差するだけなのになんでこんなことになってしまったのか不思議でならない.
なんでもロータリーが右回り一通なんだそうである.そりゃ詰まるわ.どうしてそうなった.

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目詰まり解消のために工事した過去があるときいて調べたら,「交通量は1日約85,000台から約88,000台に増加した」と書かれた報告書を見てしまい,ムリなんだな!?もう限界なんだな!?と目頭が熱くなってしまった.
3,000台かあ……

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それにしてもこんなにパノラマしがいがある場所もそうないなと思う.大概の立体交差の名所と違い,ここと江戸川は真下を何重にもうろうろ歩けるからね.

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遠くから見てもラスボス感がすごい.





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