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プラモデル製作問答④

ニッパーの基本的な使い方さえ覚えてしまえば、後は基本的に説明書を確認し、記載された手順に従って必要なパーツを切って組み立てていくだけです。
しかしどうしても刃を付けて切っていてもパーツ自体の局面から来るバリが出る事は避けられません。
気にしない人は全くスルーして何の問題も有りませんが、いざ綺麗にしたいとか今後塗ったりしたいと考える人であれば、ここで更にステップアップとしてもうひと手間の工夫を加えていくのに必要な物が紙やすりになります。

全開組み立てたほねほねドラゴンの頭パーツ。どうしてもニッパーを使ってもこうなるのは避けられない

基本的な所から説明すると、鑢(やすり)とは何かを削る為に使う道具の事で一般的には刃物を研ぐための物や、木工等で木を削ったりする為の物、表面を滑らかにする為に使う紙やすりなどが有ります。
プラモデルの場合、プラモデル用として販売されている金属性の所謂「金ヤスリ」と「紙やすり」が交錯道具の中心となります。
紙やすりは所謂パーツを切った後のバリや応用テクとしての合わせ目消しといった工程で絶対に必要になってくる道具になります。

タミヤのプラモデル用紙紙やすり。1袋3枚入りで150~160円。
同じ番目が3枚入っているタイプと荒削り用、加工用、仕上げ用がセットになったタイプもある。

紙やすりの基本として、P~~~番というのは目の粗さを意味しています。
数値が大きいほど紙やすりに付けられている粒子が小さく(やすりの目が細かい)数値が少ないほど粒子が大きくなります(やすりの目が荒い)
プラモデル用紙やすりの場合、接着する為の表面をわざとザリザリにする為や大きなバリを一気に削る為に使う物としては400から500、普段の小さいバリを落とした利表面を鳴らす為ならば800~900、表面を滑らかに仕上げるための1200~1500位を揃えておけばいいでしょう。

こんな風にクリップで束ねておくと良い。

使い方としては用途に応じた番目の紙やすりをカッターナイフ等で削るものの大きさや場所に合わせて切って使っていく形になります。

より正確に切る時は金差し(金属製の定規)等を使うとベスト。
番目が分からなくならない様にマジック等で番号を書いておくと間違えない
必要に応じて切った物もクリップで纏めておくとばらけない。
実習例としてバンダイの30MMシリーズの武器パーツセットから手斧をチョイス。
この通り、切り落とした後のバリが目立ってます。
削る場所が平面ならば作業台や机の上に敷いた紙やすりに押し当てて削る。
力を入れると一気に削ってしまうので適度な力で慎重に。
こういった刃や角といった鋭角な部分は包丁を研ぐ時と同じ感覚で斜めに当てて先端を薄く鋭くする感じで。
削った粉やカスは歯ブラシ等でしっかり掃除。
(言わずもがなですがこれ用の歯ブラシを使いましょう。
100円ので充分ですが出来れば毛が密で堅い奴がベスト)
これらの工程を繰り返し、触ったぐらいでは違和感を感じない位になればとりあえず完成。

単なるパチ組みからのステップアップとしてのバリ取りと削りの解説は以上です。
あくまでこれは初歩的な事なので紙やすりを使ったバリ取りは表面処理は綺麗に仕上げるための最初にして一番大切な事の一つですので、じっくりと練習していきましょう。

今回は以上になります。

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