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tonkoriを塗り直す

少し前に自作のtonkoriの削り直しと塗装をしたので
その備忘禄として。

昨年作った時は、
「もうあたし削ることでいっぱいっぱい(汗)!」で、
若干気になる部分をそのままにして仕上げに進んでしまったので。

やはり響板をもう少し削りたい。
セラック塗装もしてみよう…

…を含めて、
色々な人に会って少し大人になった彼女を綺麗に仕上げたかったから。

(ここでは「tonkori」と書いていますが、
正確に言うと、
「”サハリンの伝統楽器・トンコリ”を模して作った自作の弦楽器」です。
伝統楽器を受け継ぐ、とか、なにかをおろす、とか、そんな大それた考えははなから持っていません。
ただ、オホーツク文化が好き過ぎて
トンコリの音が好き過ぎて作ってしまったのです。)

面白いサイトがあったので張っておきます。
https://ittosya.net/tonkori

まずは弦を取り外し、全体にやすり。
オイル仕上げを一旦クリアにしてから

頭部を少しスリムに削り
弦巻きをもう少しシュッとした感じに。
全体もかんなをかけていくと同時に
響板はインパクトドライバーにやすりを装着して思い切って削っていく。
ぐるぐる回転させながら削ると、その削り跡がうっすら模様の様になるので
それはそれでよしとする。

今回一番シュッとさせたかったのが
地面への着地点と弦巻きと頭部。
着地点は前回のこぎりで切り落とした部分をさらにスリムに仕上げてみたつもり。
削りかすがスーパーの一袋分くらいになったので
大分けずったかな、そうかな、うん、よし。と思う。


なんだか白木の状態っていいよね…。

白木の状態って一番木と話ができるような木が、じゃない氣がするよね…。

次は塗装。

今回はセラックニスを使う。
思い切って使うのだ。
やってやるぜ!

(ガイネさんの
ネイティブアメリカンフルートの製作WSの時、
セラックニスとオイルで仕上げていたけれど
何回塗りしたか、どちらが後か、なんだか忘れてしまっていた…。)

ネットでいろいろ調べたけれど、なんだかやっぱり良く分からないので
ガイネさんに直接伺ったのと

家具屋さんのサイトで塗り方を詳しく載っていたのを参考にした。

かいつまんでいうと、
セラックニスというのは貝殻虫の分泌物のことだ。
東南アジアの方ではそのためになんと貝殻虫の養殖をしているらしく、
木にまとわりついた貝殻虫たちの分泌物が固まって筒状になったものを
採取してニス用にに加工するらしい。
うちの庭でも、ミモザなどの枝に大量にへばりついているのを見たことがあるが
あまり氣持ちのよいものではなく…セラック採集現場で働くにはまだまだ修行が必要だ。
でもこうして飴色に輝くニスに昇華されていると神々しくさえ見えてくる…。
ありがたい。

某通販サイトの口コミに「溶けないぞぉ」という様なのがあったがなんてこたぁない、エタノールに一昼夜漬けておいたらしっかり溶けたぞぉこんにゃろめ。
実験君ブラボー。

匂いはきつくない筈だが
フランキンセンスなどを数滴投入し
一回塗ってはやすりで削り、を数回繰り返したのち
2~3日乾かした後、
亜麻仁油を塗る。
くるみ油だと黄色味が強い様なので…。
冷蔵庫にあった食用のものを使った。
紫外線で硬化する「乾性油」な筈だけど、
なかなか乾かなかったのは、
もしかして食用の亜麻仁油は、保存時に発火しないように
なにかの成分を精製しているのだろうか?

塗り始め。白木の部分と比べてみる


拭きながら乾かして数日、完成。
弦を張り直して調弦。
数日は調弦の持ちが落ちつかなかったが
今はだいぶ落ち着いてきている。

詳しくは知らないけれど、
だいたい、音の周波数の高さ低さは地域によって違ったりするけれど
隣り合う音同士の音程差(五音で構成される独自のスケール)パターンは同じと考えて良いようだ。
これは、ネイティブアメリカンフルートが、
その場で求める音の高低によって違う管を用意して吹くのと似ている。
理想を言えば、その土地に暮らすものたちの周波数によりそった演奏が、ある程度は
このtonkori一本で出来る、ということだ。

参考;http://saibai.cocolog-nifty.com/blog/2022/10/post-2a58dd.html

そして、音がだいぶ変わった。どうしよう。
以前は、かかえる私の内側に音が向かっていく感じの囁く様な音だったけど
すこし外側に向かっている氣がする。
音量が少し上がったのだろう。
嬉しいような、ちょっとどう扱っていいかわからない
新しい彼女が出来たうぶな若者の気持ちw。

余談だけど、
頭のてっぺんに
クリスタルをくっつけてみた。
以前ある方から「栃木産の水晶だよ♪」と頂いたもの。
今度このtonkoriに逢ってくれる方がいらっしゃったら
探してみてね。


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