好きなアニメがリメイクすることについて
2019年4月から、『フルーツバスケット』が再アニメ化する。しかも、新キャスト&全編らしい。
この情報を知った時、嬉しいような怖いような、複雑な気持ちだった。
フルーツバスケットは、1998年〜2006年に漫画雑誌『花とゆめ』で連載されており、2001年に一度アニメ化している(以下、旧アニメ)。
旧アニメ放送当時は作品が未完で、だいたいの話は原作沿いであるもラストだけは、アニメオリジナルな終わりだった。重要人物の設定が大きく変わっていたり。
(このアニメ放送時に、その設定が原作で分かっていたかは覚えていないが)
終わり方の好き嫌いはあるとしても、旧アニメは、キャラクターデザインやキャストなど、個人的には完璧だった。
オープニング曲の故・岡崎律子さんの『For フルーツバスケット』は名曲である。
この曲を聴くと、「フルーツバスケットの世界が本当にどこかにある気がして、そこに生きる彼らのことを想う」そんな気持ちになる。
この作品は、人の持つ悲しみ、苦しみ、そして優しさを教えてくれる作品だ。
原作だけでなく、旧アニメも大好きだ。
再度アニメ化するなら、キャストは引き継いで欲しかった。
新アニメのPVを見て、堀江由衣さん以外の本田透や、妙に声の低い草摩由希にショックを受けている自分がいた。
旧アニメが大好きだからこそ、新アニメが怖い。
「フルーツバスケット全編アニメ化するまで死ねない」と言っていたけど、それが現実になった今、「これじゃない!」となるのが怖い。
「こんなことになるなら、再アニメ化しなきゃよかったのに…」なんて思ってしまう日が来るのではないか。
新アニメに対するハードルを高く設定してしまうのだ。
もちろん、スタッフ&キャストは、全力で作品作りに取り組んでいると思う。
再アニメ化へのプレッシャーは彼らが一番感じているのだ。
一視聴者であるわたしが、あれやこれや言う話ではないのも分かっているが。
文句あるなら見なければ、と言う声が聞こえてきそうだ。でも、何だかんだ言って見るのだ。そう言うめんどくさい人間なんだ。
リメイクは、もう別の作品だと思おう。
コードギアスだって、テレビ版と劇場版は違ったじゃないか。
変に、同じ作品だと思っているから文句がつけたくなるのだ。
視聴後には手のひら返しで、褒めている自分がいることを願って。
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