REMEMBER THE URGE

どうしてライヴ行かなくなったかのきっかけは2016年10月28日の初めてのハロウィンライヴ。
多分というか絶対キャパオーバーだったと思う。
初めて行うハロウィンというイベントライヴ、沢山のファンに来て欲しかったんだと思う。明らかにキャパを超えた人数が集まった。
箱(ライヴハウス)でやったっていうのもあるんだけどいつも箱だったら整番悪くても前に行けるから今回はめっちゃ番号後の方だったけどまぁいいやーって会場行った。

いざ行ってみたらもう前に行けるどころではないぎゅうぎゅうさで。
段差もあってないような箱だったから結局メンバーの姿が見えないまま2時間弱を過ごした。
私は『同じ空間にいれたら幸せ』なんて綺麗事いえるファンじゃなかったから何の為に遠征してまでここに来たんだってめっちゃ萎えた。
やっぱりメンバーの姿見えてこそ心も昂るし大好きなイケメン葵さんの顔を見ずに帰るというのも納得出来なくて当時おこちゃまな私はすごく気分悪いまま帰った。
そう思ったら今までのガゼットに対する小さな不満がだんだん爆発してきて…何で毎回開演押すんだとか、当時皆んなが大好きな曲(関東土下座組合)をいきなりやらなくなったりとか、そういうのも色々あったしライヴに通いすぎてありがたみとかそういうのが麻痺してきてたからまた行きたくなったら行けばいっかーって思ったまま3年が過ぎてた。
その3年間もあっという間で、自分もしかしてライヴ行かなくても生きていけるのでは?って思ったぐらいガゼットに興味が薄くなっていた。
もちろん2019年の18周年ライヴもチケット申し込みすらせずに淡々と過ごしてきたんだけど、そんな中新型コロナウイルスの流行、初の緊急事態宣言で直前の日程で18周年ライヴが中止になったと聞いた。
さすがに可哀想って思ったけど自分には関係ないやってその時もやり過ごした。すぐに収まると思ってたコロナはその後も収束する事なく終わりが見えなかった。
2020年の11月には自分もコロナに罹患した。
軽症だったから身体は辛くなかったけどホテル療養してるとやっぱり気分が暗くなってくる中で、このまま一生ガゼットのライヴ行けないんじゃないかってふと思ったらめっちゃ怖くなった。
それまで平気だったのは『当たり前に』ガゼットは存在し続けると思っていたから。よくよく考えてみたらメンバーも結構な年齢で、活動出来てもあと10年あるかないか。
しかもその貴重な2年間をコロナのせいで奪われてしまっている。
みんな自粛自粛って、たしかに一人一人の意識は大事なんだけどたった2年間って思う人もいるけど私にとっては貴重な2年間に思えた。
それはメンバーにとっても同じだったと思う。
幸いというか残念な事にというか私は未婚で子無しなので好きに動ける時間とお金がある。
だったらもう残されてる時間を大切に使わなきゃ、今行かなきゃいつ行くんだという思いで今回は5年ぶりのライヴに臨んだ。

もう『同じ空間にいれるだけで幸せ』が綺麗事だなんて言わない。
いつもルキさんが『俺らとお前らがここに居れることに感謝』って言ってた意味がやっと分かった気がする。こんなに沢山ライヴ通ってきたのに今更その意味を噛みしめるのが本当恥ずかしい。
当時、ライヴ全通ではないけど毎回半通ぐらいしてて、しかも前の席じゃないと気が済まないからいつもなんとかして前列で参加してそれでやっと幸せ感じてた。
後ろの席や2階3階席とか行っても意味ないしつまんないって不貞腐れてた。

2021年9/26 5年ぶりのライヴに参加して、初めてガゼットのライヴに行った時の緊張やわくわくを思い出しました。
そして5年前と何も変わらずにステージに立っている彼らを見てまたこれからもついて行きたいって思った。
彼らからしたら私のこんな背景なんて知る由もないけどそれでも変わらないこの関係性でずっとステージで待ってくれてるんだなぁと感じました。
自分もあとどれくらいライヴに行けるかわからないし彼らもあと何年ガゼットでいてくれるのか分からないけど
この熱が冷めないうちはこれからもついていくよ!
ヴィジュアル系というジャンルが廃れていくこのご時世に次こそ東京ドーム満員にした景色を見てみたいし見せたいし。

そしてこのコロナ禍に有観客ライヴをするという選択をしてくれた事に感謝したい。賛否両論あるだろうけど終わりが見えない状況で一歩踏み出すことも勇気だと思います。
まだまだ『歓声』は出せず多分箱ライヴも出来なく普段通りに戻るのは先になるかもしれないけど、彼らには止まらずに駆け抜けていってほしいと思います。

私も『適度』にライヴ通ってあの日の衝動を忘れないようにしよう。


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