「週刊プラグインレビュー」Denis Audio / BASS XXL
今月最後の更新になります。
昨今の低音補強系プラグインを駆け抜けていく・・・という企画でしたが、最後を飾るのはDenis AudioのBASS XXLであります。
それでは今回もやっていきます!
プラグインレビュー!!
BASS XXLとは?
Denis Audioはトラックメイカーやクリエイターが集まって欲しいモノをつくる・・といった理念のもとつくられたメーカーで、以前から「軽い、わかりやすい、使いやすい」と3拍子揃っているので、以前から僕もファンになっているベンダーだ。
恐らくどこかのタイミングで買収されたのか、そういった背景情報が公式HPから消えてしまったが、以前からのコンセプトである"One Trick Pony"を継承して、単一機能に特化し、ユーザーの需要を先回りした設計で実にスマートなプラグインを開発してくれている。
今回ご紹介したいBASS XXLは以前公開されていた、BASS XLのメジャーアップデートバージョンであり、別プラグインとして公開されている。
今月ご紹介した、Sub MassiveやSubGENと異なり、今回はジェネレーター系ではなく、大元の音源ソースに対して、低域のハーモニクスを加えることで低音を強調するタイプのプラグインだ。
なお、現在イントロセール中で40%OFFとのこと。
機能面
そんなBASS XXLだが、機能面について見ていこう。
Root
どの周波数にハーモニクスを追加するか?を選択するノブ。
以下の3つのパラメーターで選ぶことが出来る。
Freq
ハーモニクスを追加したい周波数で選ぶ。Note
ハーモニクスを追加したい音階で選ぶ。MIDI
ベースシンセなどの信号を入力して、MIDIのノートに合わせて追加したい周波数を変える。
このMIDIに追従するタイプ・・・というのは今までありそうでなかった。
Harmonics
Rootで指定したノートに倍音を追加するノブ。
下に表示されている「OVS」のスイッチはオーバーサンプリングの略。
Boost
ハーモニクスをどの程度混ぜるか?のノブ。
SOLOスイッチでハーモニクスのみを聴くことが出来る。
PRE-DELAY
ハーモニクスを生成するタイミングをディレイさせるノブ。Pre-delayをかけることでオリジナルのトランジェントに被らないかたちでハーモニクスを加えることが出来る。
Mono
ハーモニクスをどれぐらいのモノラル具合で追加するか?を設定できるノブ。
ドライ信号には影響しない。
Slope
ハーモニクス信号をよりフォーカスさせたり、スムースににするために、ハーモニクスの分布を変化させるノブ。
Range
追加したハーモニクスの高周波をどのぐらい減衰させるか?を調整するノブ。低音を強調するにあたって、倍音の伸び方を低域に絞る。
大まかに上についている3つのノブで音色を調整しつつ、下4つのノブでそこでうまくいかない部分を調整する・・といった感じの使い方になる。
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