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「週刊プラグインレビュー」Raising Jake Studios / SubMassive - Sub-Harmonic Generator

相変わらず月末更新ですみません・・!
みなさん、1月はどのようにお過ごしでしたでしょうか?

僕はというと、色々と考えてみまして。
今年は今以上に発信する一年にしていけたらいいな・・!と新年の抱負を定めた次第です。

そのために色々と動いておりまして。

studio MASSとしてセミナーをやってみたり・・・
(満員御礼で無事終了しました!次回は3月あたりを目標に動いてます。)

新しく始めるポッドキャストの編集をしたり・・・

やったことのないことをやってみる一年にしていけたらいいなと思います。
とにかく、ちょこまか動いてみることに決めてみたので、皆さま生暖かく見守っていただけたら嬉しいです笑

さて、今月はローエンド補強特集!ということで、色々なローをモリモリするプラグインを見ていきたいと思います。

それでは今回もやっていきます!
プラグインレビュー!!


お詫び
今月はコレナガ君が繁忙期に入ってしまいまして、コレナガ担当分は来月にまとめて2記事更新となります。謹んでお詫びいたします。


SubMassiveとは?

ローエンド特集・・ということで、今回はRaijing JakeのSubMassiveについて取り上げてみたい。
Raijing Jakeのプラグインは今回で3つ目で、いつも一味違う角度から品質に異様にこだわりを見せたプラグインをリリースしてくれている。

今回のSubMassiveはLFEジェネレーターということで、低音をシンセサイズして生成するタイプの低音補強プラグインだ。
サブタイトルとして、Because you can’t EQ what isn’t there!と銘打たれている。
そう、存在しない帯域はいくら上げても存在しないよね笑

低音補強型の種類

ぬるっと紹介してしまったが、低音補強を謳うプラグインには種類がある。
ひとつが、大元の音のピッチを下げることによって生成するタイプのシンセサイズ系低音プラグイン。
もう一つが、低音を聞き取りやすい場所を強調し、歪ませたりコンプレッションを加えることでローを聞き取りやすくする処理を加える低音加工型のプラグインだ。

以前ご紹介した、LowControlは低音加工型にあたるもので、シンセサイズ系のように生成はしていないので、そもそも成分としてローが存在しないものに使うことはできない。
ただ、メリットとしては原音のニュアンスを破壊しにくいというメリットはある。

今回ご紹介するSubMassiveは「シンセサイズ特化型」というべきプラグインで、独自の低音専門のピッチ検知技術を使うことで、高品位で純粋なローを生成できるプラグインとして紹介されている。

早速だが、SubMassiveについて詳しく見ていこう。

機能面

SubMassiveは極めて単一機能に特化をしていて、パラメーターは実際にはかなり少ない。



Fill Below
1オクターブ下の音を生成する周波数ポイントを指定するスライダー

MODE
ステレオとモノラルの切り替え。
どうして通常モノでいるべき帯域にステレオが実装されているかというと、タムやEDMのシンセなど、パンニング情報があるべき要素のためにそうできているとのこと。

LFE IN
LFEのONOFF

LFE SOLO
LFEのSOLO

LFE Level
LFEの音量

LFE Timing
LFEのタイミングを最大50msずつ早める、遅くすることが出来る。
早めることができるのはレア。

HPF
信号から重低音とDCオフセットを除去する。
通常は20Hzでよいとのこと。

あっさりとしているが、このコントロールだけでLFEを生成するとのことのようだ。

また、オススメの運用方法がマニュアルに載っていたのでご紹介しておく。

SubMassiveは通常、トラックやバスにインサートエフェクトとして使用されますが、必要に応じてセンドエフェクトとしても使用できます。SubMassiveからの全ての出力は、DAWで遅延補償されます(DAWのプラグイン遅延補償がオンになっていることを確認してください!)。

注意:SubMassiveは大量の低周波数信号エネルギーを生成することがあります。以下の手順を行う前に、モニターレベルを下げてください。

SubMassiveを適切に操作するための設定方法:
LFEジェネレーターをオフにし、LFE INボタンを解除して、元のソース信号のみが表示されるようにします(表示されるのは黄色のスペクトル線のみです)。
FILL BELOWスライダーを左側に移動し、ソーススペクトルカーブの低周波数エネルギーが減少し始める部分に合わせます(以下に示すように)。(この設定は、必要に応じてDAWで自動化して、信号に合わせて動かすことができます。)
LFE INボタンをオンにして、新しく生成された低周波数情報を信号に追加します。生成されたLFE信号エネルギーは、赤いスペクトルカーブとして表示されます。
LFE LEVELを好みに合わせて調整します。POLボタンを切り替え、LFE TIMINGコントロールを動かして、それらが生み出す異なる効果を聞いてみてください。
必要に応じてHPF(ハイパスフィルター)をオンにし、不要な超低周波エネルギーを取り除くための周波数を設定します(デフォルト設定の20Hzは一般的な設定です)。

SubMassive マニュアルより

SENDで低音シンセサイズ系が機能するだと~~?
随分自信あるな~~~と疑ってかかったわけだが、本当に問題なく使えてしまった笑
このあたりは、後ほど実際に使ってみた感想でお伝えしたい。

なお、トラップ系のマスターでどんなもんか調べてみよ~~~と軽い気持ちで使ってみたら、機材を痛めそうなレベルのストレートなサイン波がでてきたので、そもそもデフォルトを-15dBにしておくことをお勧めしたい笑

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検証してみる。

検証をしてみて驚いたのが、確かにこれまでのシンセサイズ系とそもそものつくられ方が違う様子であることだった。
少しわかりにくいと思うので、今回はちょっと前に流行ったLeapWingのRootOneと比較をしていく。

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