【事務職の未来】最終話 事務職に未来はあるのか
最終話は「事務職に未来はあるのか」です。
事務職に未来があるのかないのか、と聞かれたら「ない」でしょう。
ITやAIがどんどん進化している昨今において、事務職は間違いなく縮小していく職業であるのは誰の目にも明らか。
ただ5年10年で劇的に縮小する職業でもないと思ってます。
スマホが普及し、WEBが主流になった今でも、紙媒体が姿を消さないのと同じように、緩やかな形で衰退していくのではないかと思っています。
ただ入力やエクセル作業などは急激に職を減らし、人へのサポート業務が残っていく形にはなると思いますが。
しかし、事務職というのは、超売り手市場の昨今においても人気職種です。
希望していてもなれない人もたくさんいるでしょう。
そして今後は増えていくこともない。
仮に事務職になれたとしても、確実に衰退していく職業でもある。
5年10年はともかく、新卒が40年、事務だけをずっと続けていけることはまずない。
では凡人事務職(そして事務を希望していてもなれなかった凡人)はどうしたらいいのか。
私の今までの職業人生においての持論ではありますが、
『どんな時代においても腐らず生きていく』
コレしかないのかなと。
私は今40歳なのですが、ずっと就職には苦労してきました。
新卒こそ生保に拾って頂いて一般事務職の正社員で採用されましたが、その後はずっと正社員採用されませんでした。
パートなのに内定取消しされたこともありますし、妊娠して退社した会社では「落ち着いたらアルバイトとして」という話だったのに「やっぱいいや」と断られたこともあります。
今の会社に入社するときの就活も、どこの書類審査にも通らなくて、今の会社だけにパートしてなんとか拾ってもらえたくらい。
転職して給与アップなんて当然したことなくて、いつも会社の最下層からのスタートでした。
ちなみに言うと、今でも市場調査のため転職サイトに登録してますが、正社員だと書類審査に通ることはほとんどないです。
これが40歳凡人の現実です。
でも、そこで腐ってたって仕方ないんですよね。
正直なところ、凡人が幸せに暮らせるかどうかは「時代と時の運」に左右されるところがかなり大きいと感じます。
時代と時の運に左右されないのは一部の実力のある人だけ、多くの凡人は、正社員採用されなかったり、思うような職に就けなかったりします。
それでも今の日本なら職はいろいろとあるし、もし自分を雇ってくれるありがたい会社があるなら、まずはそこで腐らず頑張ってみる、それしかないというか、私の今までがそんな感じでした。
頑張っていれば道は開ける、そんなカッコいいこと言うつもりはさらさらないです。
経営者は会社を守ることが役目ですから、「最後には頑張ってる自分を助けてくれる」そんなことは決してないです。
会社にそこまで期待しちゃいけない、けど雇ってくれたことに対する感謝の気持ちは忘れちゃいけない、でも最後に自分を守れるのは自分だけ。
では事務職含む凡人のキャリア(なんていう大げさなものでない職業観)ってどう考えたらいいかと言えば、
『その時、その時代、そして自分を取り巻く生活環境に合わせた「出来そうな仕事」を腐らず頑張るしかない』
ということなのではないかと。
はっきり言って、私の職業人生は行き当たりばったりでした。
女性は結婚・妊娠・出産・育児で大きく生活環境が変わります。
そしてその時、時代の求める職業というものも変わるでしょう。
実際、私がそうでした。
なんとなく、今まで一生懸命頑張ってきたら、こんな感じになっていただけです。
この先のことなんて全くわからない。
凡人は歳を取れば取るほど、就職できる可能性は低くなりますから、正直なところ私だって怖いです。
本当なら「代替できない仕事」を探すのがいいのでしょうけれど、実際のところ、世の中には「誰がやっても構わないんだけど、でも誰かがやってくれないと困る仕事」もたくさんあるわけですよね。
そういった仕事は、これからもゼロにはならないと私は思うんです。多分。
これからの事務の未来があるとするならば「誰がやっても構わないんだけど、でも誰かがやってくれないと困る仕事」をコツコツと地道に継続してやっていくしかないのかなと思ったりもします。
今まで第6話までお話ししたことは、そこに繋げるための布石でもありました。
うまく伝わったかはわかりませんが。
私の中での事務、そして凡人の未来は、
『腐らず焦らずひねくれず、その時代に柔軟に対応して、その時自分にできる仕事を一生懸命やる。』
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NewsPicksでは(自称)凡人プロピッカーとして匿名でコメントしているキャシー大西と申します。
https://newspicks.com/user/749339/
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