【事務職の未来】第6話 事務の仕事はつまらない?
今回のテーマは「事務の仕事はつまらない?」です。
そもそも「事務」というお仕事はいったい何なのか、ということなのですが。
端的に言えば、事務=デスクワークですよね。いわゆるホワイトカラー。
ただ、事務というお仕事は、会社の規模感によって、その仕事の網羅する範囲がかなり変わります。
※以下は私がお勤めしていたことのある規模感でのお話です。
【大企業】
配属される部署によってかなり違います。
例えば本社にいた時には本当にデスクワークしかありませんでした。
お客様対応はゼロ、関わる人は部署内の人と宅配便、コピー機の修理の人のみ。
本社以外に配属になると、中小企業のソレとほぼ同じになります。
お客様の電話対応・来客対応・苦情対応は事務の仕事。
支社であれば会計・人事・保全など各業務によって分かれていますが、営業所に配属になれば、それらすべての仕事を1〜2人の事務が対応します。
【中企業】社員数20〜100名程度
間接部門の組織化が必要になってくる規模なので、ひとことに事務といっても人によって仕事内容は様々。
・総務、庶務
・経理
・システム系
・広報(Web・マーケティング含)
・採用人事
この辺りがごちゃまぜになっている場合もあれば、3つくらいにざっくり分かれている場合もあるし、いくつかを兼任している場合もあります。
本来なら総務・庶務・経理あたりを事務と呼ぶのだと思いますけど、実際のところ中規模程度だと、システム・広報・採用人事も事務が兼任していることもあるのが現状。
ただ、この規模感だと、広報マーケティング・採用人事はまだまだ経営者が自分で考えて下に指示出しだけしているところもあるかと。
ちなみに私は今この規模感の企業で働いていて、総務・庶務・経理についてはパートさん達にそれぞれ仕事を振り分けて管理業務が主。
ただ、繁忙期に手伝ったり、月1年1の仕事をやったり、その他パートさん達では対応しきれないことを引き受けています。
それ以外に、システム系・広報(Web・マーケティング含)・採用については完全に私ひとりの独壇場(人事のみ経営者がやっている)。
あと、助成金申請など「誰がやるか決まっていない仕事」も私がやります。
【小企業】社員数20名以下
経営者、営業、専門職(例えばWebデザイナーとか)、事務の4職種くらいに分かれているイメージ。
会社によっては専門職がデスクワークの場合は事務を兼ねている場合もあります。
そして事務はいわゆる「何でも屋」。
その人の能力次第で仕事内容が決まります。
何でも出来る人はそれこそありとあらゆることをやりますが、いわゆる庶務的なことしか出来ない人であれば、それしかやらなかったり。
※社員数100〜1000名程度の大中規模は勤めたことがないのでわかりません。
ざっくりこんな感じでしょうか。
その他「名もなき仕事」が多いのも、事務の特徴ですね。(名もなき仕事って意外と工数かかるんですよ…)
で、改めまして、事務はつまらないのか、ですが。
はっきり言うと、面白い仕事ではないです。
事務がつまらない理由をあげると以下になります。(ネット調べ)
・決まりきった仕事(定型作業でマンネリ化)
・評価が減点方式
(※ここで頭の良い方達は、定型作業で減点方式だと思うなら作業の効率化を求めて改善策を考えろ、と思うでしょう。
けどここではその話はしないでおきますね。
ここでその話を出すとこれからする私の話とちょっと主旨がズレますので。)
しかしですね。
世の中には実際に何十年も定型作業を続けている人が存在します。
私、聞いてみたんですよ、その人に。
仕事、楽しいですか?って。
そしたら
「うーん、めちゃくちゃ楽しいということはないですかねえ。ただ、嫌いじゃないですよ?」
と答えたんです。
コレ、結構重要だと思うんです。
「嫌いじゃない」←コレ。
世の中の多くの凡人は、やりたい仕事なんてないし、自分の適正なんてわからないし、さして得意なこともない。
でも凡人だって生きていかないといけないわけですよ。
たとえ仕事が面白くなかったとしても。
そんな時に重要になってくるのが、「この仕事が嫌いじゃない」
コレではないかと。
前回、私は「その仕事を5年続けられれば向いている仕事認定でいいのでは?」と言いました。
やりたい仕事も得意なことも何もない凡人でも、嫌いじゃない仕事を5年続けられれば、立派なことだと思ってもよくないですか?
何事も、継続は力なりです。
ちなみに私は事務仕事は嫌いではないです。
ただ正直なところ、責任持ってやってますけど、やりがいがあるとまでは思っていません。
私は、誰かをサポートするのが性に合うんだと思います。
うまくサポートできたな、と思う時には、この仕事は嫌いじゃないなと感じます。
サッカーで言うなら、ゴール前のアシストって感じですかね。
ゴール前に絶妙なパスを出せた時にはちょっと嬉しくなります。
たとえ自分自身がゴールを直接決められなくても、ゴールを決めた人だけにスポットライトが向けられていたとしても、「ゴールできて良かったね!」と喜んであげられるかどうか、ここを感じられるかどうかが事務を嫌いにならないためのキモじゃないかと思います。
あとは、自分の仕事がミスなくビシッと一発で決まった時もちょっと嬉しかったりしますかね。自己満足の世界でもありますが。
今回の結論としては、事務は決して面白い仕事ではない、ということです。
そこにやりがいを見いだせるかはその人次第。
ただ、やりがいなんていう大層なものがなくても、「この仕事が嫌いじゃない」というだけで、それは立派なお仕事として、自分を褒めてあげてもいいんじゃないですかね?ということなんですが、皆さんはどう思われますか?
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NewsPicksでは(自称)凡人プロピッカーとして匿名でコメントしているキャシー大西と申します。
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