【事務職の未来】第5話 事務は負け組なのか
今回のテーマは「事務は負け組なのか」です。
私は以前、日本最大手の日系生保の東京本社にて、扶養内パートで事務をしていたことがあります。
そこの部署は「企業保険の申込書を大手企業に発送するためのデータを作成する部署」で、事務職の女性8人で構成されていました。(その仕事に8人もいるか?と思うような感じに見えますけど、仕事内容はそこそこ大変でプロフェッショナルな部署でした。大変さはここでは割愛します)
8人の推定年収は以下の通り。
・リーダー正社員…500万円
・サブリーダー正社員…400万円
・20代正社員…350万円
・契約社員…300万円
・扶養内パート…100万円
日系生保の一般事務職でも、500万円もらえるのは最大手だけです。(私のいた財閥系大手日系生保の一般事務職は400万円で頭打ちでした)
最大手でも契約社員にはボーナスはなく、25万円×12ヶ月で、仕事のできるできないに関係なく300万円です。
正社員には転居を伴わない異動がありますが、契約社員は基本的には異動はなく、同じ職場で同じ仕事をずっと続けることができます。
これはかなりのメリットで、これのために契約社員のままの方も多数いました。
なお、私のいた日系生保では、今は新卒採用で一般事務職という職種募集はありません。
事務は、パートや契約社員として働いている人で、優秀な人が試験を受けて正社員になるルートがあります。
デキる人のみ正社員にするという、効率の良いやり方です。
さて、改めまして、事務は負け組なのか、のお話です。
ここでは以下を例にとって考えてみましょう。
・サブリーダー 正社員…26歳未婚。早稲田大卒。すごく仕事のできるいい子。性格はとても控えめ。顔もそこそこ可愛い。
このかた、見ての通り学歴は早稲田大学です。
早稲田大学なのになぜ一般事務職を選んだんでしょう?
私が思うに、この方の場合は「自分は事務に向いていると思ったから」ではないかと思います。
この方は早稲田大学の名に恥じない非常に優秀な方でしたが、性格がかなり奥ゆかしくおとなしめの方でした。
自分が先頭に立ってガシガシとリーダーシップを発揮するというよりは、誰かのサポートに回ってフォローしていく仕事の方が向いている。
サッカーでいうならディフェンシブタイプ。
つまり結論を申し上げますと(私の持論ではありますが)
『事務が負け組とかではなく、自分に向いている職業に就けた人はみんな勝ち組 』
でいいんじゃないですかね?
ダメですか?
職業が、事務でも美容師でも介護士でもYouTuberでも、自分に向いている仕事に就けた人は皆、勝ち組だと思うのです。
ただ、事務の中には、「自分は事務に向いているのかな?何も考えずに事務をやっているけれど…」と疑問に思っている人も結構いると思います。
私の肌感覚では、どんな職業でも5年続けばそれはもう立派な「向いている仕事」認定で良いと思ってます。
だから、事務をずっと続けている皆さんは、もっと自信を持って欲しいですね。
ちなみに「大手の一般事務職な時点で勝ち組」という意見もあると思います。
でも私はその地位を捨てた今の方が職業人生において幸せだと思ってるので、やっぱり「向き不向き」は大事だなと感じます。(私の場合は、事務に向いていなかったのではなく、大手企業に向いてませんでした)
というわけで今日の結論。
自分に向いている職業に就けた人はみんな勝ち組。
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NewsPicksでは(自称)凡人プロピッカーとして匿名でコメントしているキャシー大西と申します。
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