齋藤マシオ

駆け出しのピアノ講師。たまに結婚式のオルガニストもやっている。でも多分、指の動きよりも…

齋藤マシオ

駆け出しのピアノ講師。たまに結婚式のオルガニストもやっている。でも多分、指の動きよりも口の動きの方が滑らか。大学で音楽教育を学んだあとの職歴は多彩。音楽はクラシック・ジャズ・フュージョン・ロックとか割と何でも好みます。たまに曲を書きます。

最近の記事

昔とは変わったんだよねぇ

またまた久しぶりですが。 僕がピアノを習っていたのは(今でも勉強に行くこともありますが、定期的に通っていた、ということでいくと)もう20年以上も前で、もはや「ふた昔」も前なんですよね。早いもんだ。 その間に変わったことって随分あるな、と思ったんですよね。 習う人の価値観が多様化した 定期的に発表会があって、それはほぼ必ず参加だったと思うんですけど、今はそうでもない。むしろ 「人前で弾くのは絶対ヤダ!出なきゃいけないなら辞める!」 という人が結構居ます。 僕などはアマチ

    • 雪の新年

      あけましておめでとうございます。 旧年中は全くと言っていいほど記事を書きませんでしたが(すみません)、今年はまぁ思いついたらボチボチ書いていきたいと思っていますので、読んでくださる方は気長にお付き合い頂きたいなと思っております。 さて、当地宮城県仙台市では、大晦日から降り始めた雪が今日は一日ずーっと降っております。 東北地方というと十波一絡げに「雪国」のイメージを持たれがちですけれど、宮城県は「東北地方最弱の一角」でありまして、降雪量で言えば長野県に負けます。確かに東北の日

      • ピアノ教材の中の”インディアン”

        またまた久しぶりの投稿です。 僕は普段ピアノ講師をしていますが、主に市販のピアノ教材を、生徒さんの年齢や性格に合わせて選択して使用しています。 以前はドイツの「バイエル」かフランスの「メトード・ローズ」を使用することが多かったのですが時代は変わり、それらをそのまま使うということは少なくなってきた感があります。 19世紀のドイツ・フランスから20〜21世紀の日本へ、時代も違えば国も違います。当然文化も全く違うわけで、現代の日本に合わせた教材の開発が求められ、また海外からも

        • ワシは古いのか?!

          「せんせー、楽譜を繋いでいるこのテープって何ー?」 それねぇ、マスキングテープだよ。 (注:コピーした楽譜を繋げて葛折り状態にするのをピアニストはよくやりますが、その作業にマスキングテープがちょうどいいのです) 「え?こんなに何にも描いてないマステって売ってるの?」 おおぅ・・・そう来るか・・・ マスキングテープってのは元々塗装に使うもので、ペンキなんかの塗料を塗るときに、塗りたくないところに貼ってそこに塗料がくっつかないようにするためのものなんだよ。マスクするからマ

        昔とは変わったんだよねぇ

          陳腐化ということ

          ご無沙汰してました。読んでくれている方がいればありがとうございます。 さて、タイトルの陳腐化。 時は流れ、技術は進歩して新しいものがどんどん生まれてくるわけですが、一度生まれたものは当然その時点で進歩は止まり、その機能や性能の優位が徐々になくなっていくことをいうのだと思います。よく兵器の進歩なんかを論じる時に使われる言葉です。 もっとも最近は、ファームウェア(中身のソフトウェア)の書き換えでアップグレードできるものも多いし、改修などで性能を向上したりすることもありますが

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          オリジナル曲「挽歌」の演奏動画が公開されています。

          4月に元T-SQUAREのキーボーディストであった和泉宏隆さんが急逝されました。僕は和泉さんに憧れて音楽の世界を歩くことに決めたので、語り尽くせない想いがあります。和泉さんのスタイルとは大分違いますが、僕なりの追悼の思いを込めて曲を書きました。

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          新しいオリジナル曲の演奏動画できました。【桜の舞う道】

          今年の4月に、「そうだ、春の曲を書こう」と思い立って書いた曲です。ピアノを触っていて流れ出てきたモティーフを膨らませました。あまり奇をてらわずに、素直に書いています。

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          ピアニストの練習って

          みんなどんな風だと思ってるんだろうねぇ? ・・・というのもですね、以前一般企業に勤めていた頃、僕がピアノを弾くということがわかると(会社の行事で何度も弾いていたから大体の社員は僕がピアノを弾くことは知っていた) 「え?ピアノの練習ってどんな感じなの?見てみたい!見せて!」 と何度か言われたことがあったのです。 そういうご希望に対しては お見せするのは別に構わないんですが、多分見てもゼンっゼン楽しくも素敵でもないですよw 意味がわからんくて(見てる方が)情緒不安定にな

          ピアニストの練習って

          本日のレッスン室から

          さぁ、この記号は何て言ったっけ? 「スラー」 そうだね、スラーだね。じゃぁどういうふうに弾く記号だったっけ? 「・・・つなげて弾くっていうか・・・」 お、イイねぇ、その通りだね。なめらかに弾く、と言ってもいいかもな。 「なめらか・・・」 うん、なめらかな感じにつなげて弾いてね、ていう記号だね。 「・・・プリン・・・」 ん?何だって? 「なめらかプリン」 おおww そうだね、なめらかプリンてあるね。美味しいよねアレはw 先生も好きだなw 「なめらかプリン食

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          谷川俊太郎の詩による歌曲集「十八歳」

          というわけで、新しい動画が公開になっています。20年前、大学院に入った年に研究の方向性を「歌曲の作曲」にしよう、と決めたのですが、さてじゃぁまずどんな曲から作ったものかな、と思って師匠(指導教授)に相談したところ、「谷川さんの詩で作ってみるってのは?」とアドバイスを貰い、書店に行って見つけたのが集英社文庫の詩集「十八歳」でした。5曲目の「夢」を最初に書き、次いで4曲目の「午後おそく」を書いてまずはその2曲で学内の演奏会で初演。その時も歌ってくれたのは今回の佐藤くんでした(ピアノは後輩の菅野さん)。その後3曲目の「今日の心は」を書いて3曲の歌曲集になりました。(書いた直後に自主企画の演奏会で初演。)それから20年が経ち、昨年佐藤くんと演奏会をやろうという企画が立ち上がった時に曲を書き加えることを思い立ち、昨年レッスンができなかった時期に1〜2曲目を作曲。コロナのせいで企画した演奏会は流れてしまいましたが、佐藤くんが「録音だけでもしようよ」と言ってくれ、ならば動画にしようと思い制作したのがこの動画です。自分で言うのも何ですが、良い曲書いたんじゃね?!と密かに思っていますw

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          「ピアノを教える」って一口で言ってもさ

          色々あるもんだよねぇ、と日々思います。 僕は高校2年生まで、音楽でプロになろうと思っていたわけではありませんでした。でも習ってて、練習は嫌いだけれどもw上手くなりたかったし、好きな曲をカッコよく弾けるようになりたかったので練習をして、怒られながらもレッスンに通っていました。 高校2年で音楽を専門にしようと決め、教員養成大の音楽科をターゲットに据えてからはかなり練習もしました。受かりたかったからです。そしてやっぱり上手くなりたかったからです。 大学入って周りを見てみると、

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          【テノール独唱】武満徹 小さな空【佐藤よしを・齋藤真志男】

          昨年12月15日、大学時代からの学友・佐藤くんと演奏動画を撮影しました。その中からまずは20世紀の日本を代表する作曲家・武満徹作詞・作曲の「小さな空」を公開しています。この曲は数年前に佐藤くんから教えてもらい、その時も伴奏したのですが、伸びやかで美しい旋律と、伊藤康英さんの手になるピアノ伴奏の美しさにすっかり惚れ込んでしまい、今回の撮影時にどうしてもこの曲も撮りたいと強引に押して歌ってもらいました。現在もう一本の動画を編集しており、そちらは僕のオリジナルの歌曲の演奏動画です。編集作業が終了次第またお知らせします。

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          2021年になりました。

          あけましておめでとうございます。タイトル画は春の七草の「はこべ」。もうすぐ七草だし、お正月にはつきづきしいかなと思って選んでみました。 世間では2度目の緊急事態宣言の発出が近いようだということで年頭から色々な思いが渦巻いていますが、僕はとにかく2020年を無事に生き抜けたことを喜び、感謝しています。うん、よくやったと思う。 2020年はnoteはもう、さっぱりでしたが(汗)、なんだかんだやってはいました。2016年にピアノ講師になって以来、年毎に一つや二つずつじわじわ仕事

          2021年になりました。

          最近のお仕事

          またご無沙汰してしまいました。 このコロナ禍のなか、新しいお仕事を始めました。 動画の音楽制作です。 こちらの動画シリーズのテーマ音楽を担当させてもらいました。 物を作る素材としての樹の種類『樹種』について語る、というシリーズです。 また、こちらの動画のBGMも担当しました。 ほのぼのした感じでまとめてみました。 いわゆる「鉛筆削り器」を使わずに、小刀やカッターで鉛筆を削った経験のある方はもはや少数派かもしれませんね。実は僕は小学生時代にはずっとナイフで鉛筆を削

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          権兵衛さんとリパブリックとヨ◯△シカメラ

          お久しぶりデス。 レッスンで使っているテキスト。 色々な曲が載っています。 権兵衛さんの赤ちゃん・・・でお馴染みのあの曲。 元々はアメリカ南北戦争の時代に生まれた「リパブリック賛歌」という歌です。 日本では「ともだち賛歌」などとしても有名ですね。 ロビン・フッドにトム・ソーヤまで出てきます(^-^) 非常にたくさん替え歌にされた歌でもありまして。 ま、権兵衛さんだってそうなんですけど。 突然ですが僕は電化製品やオーディオが好きなんです。 今この記事を書き終わったら▽

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          【SF妄想ばなし_02】水星の開発

          金星に続いて水星。内惑星シリーズ。 太陽系第1惑星の水星。 木星の衛星ガニメデや、土星の衛星タイタンよりも小さい、太陽系最小の惑星。輪も衛星もなく、大気はほんのーり、うっすら、ちょびっとある。 重力は火星と同じくらいで地球の3分の1程度。月よりは大きい。 この惑星のいいところは、何と言ってもその豊富すぎる太陽エネルギー。 日に照らされている部分は地球の6〜10倍ものエネルギーが降り注ぐ。 (公転軌道が楕円だから、値は常に変化する) でもその長所が短所でもある。 温

          【SF妄想ばなし_02】水星の開発