『詰め詰めの自学ノート』が生み出す世代の傾向とは?

自学ノート(というなの強制学習ノート)は、相も変わらず「ツメツメで書かねばならぬ」というルール下で実施され続けている。

内申点確保のため、子どもたちが従わないわけにはいかない。

内申点稼ぎのための地域ボランティア参加も、甚だバカバカしい限りだが、同じ行為がここでも繰り返されている。(子どもたちに罪はなく、これを誇ってしまう大人の問題)


こうした管理統制の意図が、現世代の、損得だけで物事を選びとっていく傾向を加速させているという点で、かなり罪深い。


「いいね」ボタンを過剰に求める傾向や、
損得勘定でのみ物事を選び取る傾向、
はたまた「それって意味あるんですか?」と若者が上司に問うてしまう傾向、
それらすべてを助長していることに、
私たち大人が無関心であってはならない。
(上記の傾向は地域教育カフェ動画でも随時話してきている)


文字ぎっしり、空白を許さない自学ノート。

少なくとも、それは勉強の「型」でもなんでもなく、型を崩すものであることくらいは、気づいてもらいたいものである。

加えて、暗記が極端に苦手な子どもたち世代の、暗記の手助けにすらつながってはいない。


たかが自学ノート、されど自学ノート。

大人が間違えて与えたものの、その影響力の大きさを忘れてはならない。


最後に。

将来、子どもたちが自立した社会成員として立ち上がるとき(つまり社会に参画するとき)、管理統制なしには、選択も判断も行動もままならないというような、隷属的な存在にしかなり得ないことは明らかである。
そのことを追記しておく。

(おわり)






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