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広島の空に線を描く

さて函館在住のTOYO爺さん、広島に投下された原爆が元安川の川面で炸裂したかの様なツイートしていたので思わずこんなリプをしてみた

日本人であるならもちろん知っていてほしい写真だ

爆心地から250m離れている。そして原子爆弾の炸裂点は地上600mだ

言うまでもなく元安川の川面で原子爆弾が炸裂したのであれば人の影は下ではなく、壁に残らなければ話にならない
黒く見えるのはもちろん血液の跡ではない。周りが原子爆弾による熱で溶けて白化、人は一瞬で蒸発してしまう、影を残して…

科学的な正確性を求める方はこちらを確認下さい
https://nazology.net/archives/131543

そもそも炸裂点はどうやって導き出されたのだろうか?

この計算はかなり前に行われていて改めて研究されていない為か、デジタルアーカイブされた古い資料しか見つからなかった。そして、どうやって計算されたものかはある程度知っていたが、それをかみ砕いて説明しているWebサイトはほとんどなかった。(というより600mとしか書いてない)

端的に書くとこうなる

爆心地から一定の距離離れたところから仰角θがわかれば三角関数で高さがでます。
サイン コサイン タンジェント ← これですね

では仰角はどうやって求めたか?石の支柱や墓石の影から求めている

しかし、話はそんなに単純じゃない
写真からもわかる通り、影の輪郭は離れるほどぼやける
なぜか?

原子爆弾がひとえに強力すぎるから・・・
大きな火球となり地面を焼くエネルギーを持つ球となり誤差を生んでいる

さらには周囲からの反射の影響もありさらに誤差は増していく・・・

ではどうするか?
→数で勝負
データを積み上げて高度を割り出していった

いくつかの研究でおおよそ600mと割り出されているが、現在は証拠となる痕跡はなくなりつつあり、さらなる精度向上は厳しいと思われる・・・

界隈は・・・

はたして地上で炸裂した原爆とはなんだろうか?同じようにデータを積み上げて論文にでもして発表してほしい
ネットで「真実を見つけた!」なんてホルホルしてる場合じゃない

想像力豊かな事は決して悪いことではないが、被爆地に今も住む被爆者を愚弄するような行為は慎んでもらいたいものだ


出典
https://www.rerf.or.jp/library/scidata/tr_all/TR1959-12-A.pdf
https://www.rerf.or.jp/library/scidata/tr_all/TR1969-03.pdf


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