みそずけみかる

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旧帝/理系/工学部/TOEIC860以上/ 地方の大学で理系の院生をしています。好きなことを書いているだけです。

最近の記事

変死体に対する解剖率向上に向けて

 死因究明の解剖率の地域格差は非常に大きい。2018年現在、死因について医学的な見識が必要となる警察が扱った遺体の内、解剖された遺体の率(解剖率)について、最も解剖率が高かった神奈川県(41%)に対して、広島県(1%)であった。また、全国平均は遺体数約17万人に対して、2万344人の12%であった[1]。このように、全国的な解剖率の低さ、また解剖率の地域格差が非常に大きいのが現在の死因究明の現状である。この解剖率は、スウェーデンの90%、アメリカの50%と比較しても非常に低水

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      • お金の価値とは何だろうか?

         お金とは、サービスや技術を生み出した人間に対し、それを必要とする人が対価として差し出す物である。お金を利用すれば価値のあるサービスや物品と交換ができる。 しかしながら、お金のそれ自体には価値は存在しない。例えば、無人島に漂着した人々がお金を所持していたところでそのお金自体、何も役には立たない。彼らが無人島において真に必要としているものは、食料や生活必需品であるが、お金を持っていたところでこれらは手に入らないからである。したがって、お金というものが価値を持つためには、お金が

        • 次世代自動車はどのような展望をむかえるのか?

           自動車の動力源として採用されるエネルギー源は、各国においてそれぞれの国の状況を反映した内容となっている。日本国においては現在、ガソリン車が約八割を占めそれに続くハイブリッド車についても約二割程度にとどまっている。将来的にハイブリッド車の割合は増えては行くものの、それでもガソリン車の優位性は揺るがない。それに対し、北アメリカではガソリン車に次ぐ割合を占めるものがフレックス燃料車である。南アメリカにおいてはフレックス燃料車が約7割程度を占めるなどの現状がある。また、ヨーロッパに

        変死体に対する解剖率向上に向けて