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金カム信者はラッコ鍋の夢を見るか??【映画・ゴールデンカムイ】

※この記事はゴールデンカムイのネタバレを映画・原作ともにちょっとだけ含みます。完全ネタバレNGの方は、ブラウザバック推奨!!



話題の映画、「ゴールデンカムイ」を見た。



ちなみに私考える犬くん、原作漫画の大のファンである。
もはや信者と言って良い。


作者・野田サトル氏を敬意を込めて「野田カムイ」と称するのはもちろん、美味しいものを食べれば心の中でヒンナヒンナ。便意を催せば「ちょっとオソマ行ってくるね」である。


そんな中湧いて出た、「金カム、まさかの実写化」。


もちろん嬉しかったが、最近「原作者vs実写制作」の悲しいニュースが連日報じられており、どちらかと言えば不安も大きかった。そんな複雑な心境で臨んだ、今回の映画視聴。


結論から言うと、素晴らしかった。
本気で感動した。


キャラクターの再現性とか映像の美麗さはもちろんのこと、何より一原作ファンとして、製作陣の溢れんばかりの原作リスペクトが感じられ、その心意気がたまらなく嬉しかったのだ。

こちらとしても、「これはさすがに省くだろう」という際どいシーンをいくつも再現していたり、かと思えば「そこ、そうするか!!」という映画ならではの(もちろん愛に溢れた)オリジナルシーンを差し込んだり。



とにかく原作ファンも大満足の、作品愛に溢れた出来だったのである。映画館から出るとき「楽しみなコンテンツが一つ増えた」と、なんだか幸せな気持ちになった。


すでに多くの人が語っているところではあるが、もし自分と同じような理由で視聴を躊躇している原作ファンの方がいるなら、声を大にして言いたい。


この映画は最高ですよ!!
  安心して見てください。
  というか、見ないともったいないですよ!!”


と。


(↑山田杏奈さん演じるアシリパ。かわいい…)




しかし…である。


原作ゴールデンカムイは、全31巻にも及ぶ。8年に渡る長期連載だ。そこにはアイヌの金塊をめぐる重厚な人間ドラマが、超スケールで展開される。


過去の漫画原作の実写化作品を見てみると、映画化の相場は3部作のようだ。「るろうに剣心」「キングダム」といった、実写化も支持を得ることのできた超人気作品のみ、4、5部の制作が実現する、といった感じだ。

ここには、次作を制作する資金やスポンサーを確保するためには、一定以上の興行収入をあげることが必須という、過酷な現実がある。売れなければ続編は無し。非情のように思えるが業界ではごく当たり前のことだ。


今回素晴らしいスタートを切った、実写版・金カム。
ここからは、一原作ファンとして、


「これを映画に盛り込めるだろうか??」
「いやしかし、これは絶対に実写化してほしい…!!」



という、神エピソードを紹介しようと思う。



なぜなら、これから挙げるエピソードの数々こそがこの作品の核であり、実写化映画の方向性を決定づけるポイントに違いないからだ。



「外野がとやかく言わず、ただ待つべき」と言われてしまうかもしれないが、そこはファンの心理。どうしても気になってしまう。これだけ素晴らしい1作目を作り上げた製作陣だからこそ、ぜひこの熱量とクオリティのまま、完走してほしい。それだけが一ファンとしての願いである。


そんな思いを込め、ただでさえ名シーンの多い本作から、特に至極と言える神エピソードを3つ、抜粋した。謹んで紹介したい。



繰り返すが、ここに挙げる至極のエピソードこそが、ゴールデンカムイという神作品の真骨頂であり、真髄である。



それでは以下より、ご覧ください。


1.ラッコ鍋

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〜あらすじ〜
運悪く大量のバッタが押し寄せる「蝗害」に遭遇した杉元一行。バッタの大群に追われ、危うく掘立て小屋に逃げ込んだものの、アシリパら女性陣とはぐれた男5人、いつ外に出られるかわからぬ状態で小屋に閉じこめられてしまう。極限のこの状況、食料は道中で谷垣がアイヌの老人にもらった「ラッコ肉」のみ。外にはバッタの大群。そうでなくとも、第七師団に追われる危険な道中だ。果たして5人は、この危機的状況から脱することができるのか…??


〜キーワード〜
「どう見てもシライシが…色っぽい…」
「ムッワァァァ…パァン!パァン!」
「このマタギ…すけべ過ぎる!!」
「相撲しようぜ」

出典:ゴールデンカムイ12巻/野田サトル




2.ウコチャヌプコロ

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〜あらすじ〜
刺青の囚人を追う道中、一行は残虐に殺された鹿の死骸を目にする。犯人の名は姉畑支遁(アネハタシトン)。一見温和な動物学者だが、その実態は好奇心のためにあらゆる動物を殺した挙句、その死骸をウコチャヌプコロするという凶悪犯だ。その行為は近隣に住むアイヌたちの逆鱗に触れ、無実の罪を着せられた谷垣がアイヌの集落に捕えられてしまう。谷垣の無罪を主張する杉元たちだが、アイヌは3日以内に真犯人を連れてこなければ、刑を執行すると告げる。果てして杉元たちは犯人を捕らえ、谷垣を救出できるのか?そして姉畑支遁は、悲願のヒグマとウコチャヌプコロすることができるのか???


〜キーワード〜
「おとなしくしなさいッ大丈夫だから!大好きだからッ!!
「がんばれ姉畑支遁(アネハタシトン)」
「ぎいいいいッウコチャヌプコロ!!
「やりやがった!!マジかよあの野郎、やりやがったッ!!
動物が、大好きなんだ…!!

出典:ゴールデンカムイ12巻/野田サトル



3.樺太島大サーカス

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〜あらすじ〜
とある事件により、アシリパと離れ離れになってしまった杉元。別れ際、銃撃された杉元を目撃したアシリパは、彼の行方も、生死すらわからない状況だった。そんな杉元一行の前に、樺太を巡業していたサーカス団、「ヤマダ曲馬団」が現れる。杉元はこの公演に自分が大トリとして出演することで、アシリパに自分の生存を伝えようと思いつく。果たして杉元たちはサーカスの公演を成功させ、アシリパと再会できるのか?そしてマタギ・谷垣源次郎は、少女団の一員として上手に踊れるのか??

〜キーワード〜
「斬るよぉ?斬るよぉ〜?」
キエエエエェッ(猿叫)
「キエエッ?(猿叫)キエエッ?(猿叫)」
「ゲンジロちゃん…」
俺は!少女団のお荷物です…ッ!!(ブヒィッ)

出典:ゴールデンカムイ16巻/野田サトル




以上です。


何はともあれ、映画制作陣の皆様。


私考える犬は、実写化プロジェクトを心より応援しております。


根幹に1作目のような原作へのリスペクトがあれば、全てを受け入れる覚悟ができてます。そう、たとえどのような方向性に舵を切ろうとも。



実写版「ゴールデンカムイ」の続編を、心よりお待ちしております。



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