【音楽】the pillows 30周年

10月17日横浜アリーナで30周年を迎えた「the pillows(ザ・ピロウズ)」の記念LIVEを観て思った話。

1.the pillowsとの出会い
2.the pillowsの歌詞
3.山中さわお(Vo,G)のMC

【1.the pillowsとの出会い】
the pillowsとの出会いは中学1年の時。まず何で知ったか。篠原健太先生の高校生活を描いた漫画『SKET DANCE(スケットダンス)』のある話に「Funny Bunny(ファニーバニー)」と言う歌が使われていたことがきっかけだった。軽くあらすじを話すと、天才バイオリニストと言われている女の子が高校を卒業すると海外留学をし音楽の道で進もうとするが、周りの評価とその期待に応えられない自分の実力との差に挫折したところで、主人公の男の子がロックバンド組み、不器用ながらに音楽を使って勇気付けると言う話で、その話の中に使われていた曲がその「Funny Bunny」だった。そして、その時に実際にどんな曲だろうと聴いてみると、それまで全く音楽に興味のなかった自分に衝撃が走り、初めてCDを自分で借りに行き、そこからthe pillowsのおかげで音楽の世界に引き込まれていくことになった。

【2.the pillowsの歌詞】
the pillowsの歌詞は本当に勇気付けられる歌詞が多い。それも、「頑張れ頑張れ」と応援するのではなく、自分たちの頑張っている姿や意志を見せることで聴衆達を勇気付けてくれる。今日は30周年LIVEで歌った楽曲の中からいくつか紹介したい。

2曲目[MY FOOT]

「光に群がってお揃いの夢を見ても
居心地悪いだけ」

19曲目[Swanky Street]

「僕らは間違いながら 何度も傷ついたけど
信号が何色でも Brake なんて踏まない
壊れてもいいんだ」

ダブルアンコール2曲目[Funny Bunny]

「キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで 走ってきた」

the pillowsの歌詞に共通して言えることは、自分が決してそうだとは言わないが、「はみ出し者」あるいは、「自分は特別だ、人と違う」と思っていた者が心に刺さる歌詞だと思う。
そして、そういった思い込みは大人になるに連れて自分は無力だということに気付かされて無くなっていく。しかし、今でもどこかで自分は「まだ何かやれるはずだ」と思っている。だから、私は今フリーターでお笑い芸人を目指している。小中高そして大学まではずっと自分は1番面白いと思っていた。そして、その想いが、いや、思い込みが強すぎて、そこにしか自信がなかった、いや、それを逃げ道にして来た自分は大学を卒業して、2年フリーターをするまで中々踏み切れずにいた。お笑いの世界に行き自分はやっぱり井の中の蛙だと気付いた時に自分のアイデンティティが崩壊するのがずっと怖かった。そして、その世界にいざ入ってみるとやっぱり自分は下から数える方が早いほど何も出来ない。面白くない。自分は何のために生きてるのだろうか。人には生まれてきて役割があるというが自分にはどんな役職が当てはめられているのか。そんな人類の初歩みたいな悩みで毎晩押し潰されそうになっている。早く楽になりたい。the pillowsみたいに遠回りしながらも、自分だけの道を見つけて生きていきたい。

【3.山中さわお(Vo,G)のMC】
1回目のアンコールが終わった時の一言。

俺は音楽業界を信用してない。けど君たちのことは信じたいよ。

本当に今までthe pillowsを信じてきてよかった。応援させて貰えて本当に嬉しい。

これは本当にそうで、僕たちの漫才は作家と言う者に評価されない。作家が評価しないから社員も評価しない。こんな世界信用できない。ただ、お客さんの前ではしっかりとウケる。相方がネタを100%書いているが。でも、作家、社員に評価されないことに嫌気を差した相方が解散を言い渡して来た。僕は面白いと思ってくれているお客さんをもっと信じて続けたい。応援してくれているお客さんに「信じて応援してよかった」と思ってもらいたい。でも、もう解散してしまった。また、ふりだし。自分には何が出来るのだろう。まずは文章を書く練習から。

つぎはぎだらけの、心の穴を埋めたような「パッチワークワッペン文章」恥ずかしい。
ありがとうございました。