見出し画像

AnimeLoot#4987 朗読企画用シナリオ

こちらのシナリオは、AnimeLoot#4987の朗読企画用シナリオです。

登場人物


主人公 都会の海に憧れる若いウミウシのマーフォーク。田舎での暮らしに嫌気が差している。歌と演劇が好き。

マダムキリコ 主人公の育ての親。真鯛のマーフォーク。わかめジュースの製造販売を生業にしている。

アレン 歌姫シレーヌを輩出するミュラトール芸能事務所の敏腕プロデューサー。イカのマーフォーク。


■用語解説


マーフォーク 人と海の生き物を掛け合わせた姿をしている人魚の名称。人よりの姿のマーフォークには足がついている。尾ひれを持っている人魚も存在しており、姿形は多様である。

トリックスター 海の世界の怪盗。愛称で「トリックスター」と呼ばれている。海の世界で絶大な人気を誇り、トリックスターにちなんだ演劇も上映されるほど。正体はいまだ誰も知らない。

海の宝石 海の芸能界で呼ばれる称号。海の人気者。

わかめジュース マーフォークたちに絶大の人気を誇るジュース。

ミュラトール 海の世界で一、二を争う大手芸能事務所。


■シナリオ記号

(M) モノローグ
SE  サウンドエフェクト 



ボイスパート1


〇都会の美術館 (夜)
警備員1「トリックスターが現れたぞ!」

警備員2「一体どこから侵入したんだ?!」

警備員1「捕まえろー」

主人公「ふふっ、ぼくを捕まえるなんて百年早いよ」

(M)主人公「(ぼくはこの海で一番自由なトリックスターなんだから!)」


ボイスパート2


〇とある田舎の海の棲み家 (朝)
マダムキリコ「こら! 起きな。いつまで寝ているつもり」

主人公「えっ? ぼく捕まった?」

マダムキリコ「なに言っているんだい、朝だよ」

主人公「そっか。なんだ、夢か」

マダムキリコ「はやく準備しな。今日はわかめジュースを五百本納品しないといけないんだ。さっさと顔を洗いな」

主人公「はいはい、今やる」

マダムキリコ「はいは、一回」

主人公「はーい」


ボイスパート3


〇とある田舎の海のサンゴ礁 (午前)
主人公「ああ、やってらんない。ぼくは都会でもっと自由に生きたいのに!」

主人公「なんでこんな田舎でわかめジュース作ってなきゃいけないのさ!」

主人公「ああ、愛しのわかめジュース。つぶつぶとした舌触り! ん~おいしそう! ぼくが飲みたいくらいだよ」

主人公「リッチな高級ホテル所有のプライベートオーシャンでジュースを飲んで日光浴! なんて、生活ができたら最高なのにな~」

主人公「ああ~、想像したらジュースつめるの飽きてきた。そうだ!」

ぼくはひょいっと詰めていたわかめジュースをわきに置いて、カバンから貝のサウンドシェルを取り出し音楽を聴き始めた。
    
    主人公、テンションが上がってその場で歌い始める。

主人公「(~♪)」

(M)主人公「(ああ、やっぱり音楽はいいね)」


ボイスパート4


SE:パチパチ(拍手の音)

(M)主人公「(えっ? 拍手が聞こえる? まさか誰か聞いてたの?!)」

主人公「誰?!」

アレン「いや、失礼。あまりにも素敵な歌だったからつい拍手を送ってしまったよ」

アレン「魚もマーフォークもほとんど見かけない場所にこんな才能を見つけるなんて、私はなんてついているんだろう!」

主人公「えっと、あなたは…どちら様?」

アレン「私はアレン。ミュラトールで働いているプロデューサーさ」


ボイスパート5


主人公「ミュラトールって、歌姫シレーヌがいる? そんなすごい人がこんななところで何しているの?」

アレン「はははっ! そうさ、私も有名になったもんでね。少し静かなところで休憩したかったのさ、しかし…」

アレン「まさか、こんなところに【海の宝石】の原石がいるなんて! 君はウミウシのマーフォークだね? オスともメスともとれる声が多くのマーフォークの心を惹きつけてやまないね…そうだ」

アレン「これ、私の名刺。よかったらうちでデビューしてみないかい」

主人公「えっ、ぼくが?!」


ボイスパート6


アレン「君の歌はもっと大勢に聴いてもらったほうがいい! そうしたら、君の才能はもっと伸びるだろうね。まあ、…親御さんには相談しなさい。後でトラブルになるのも面倒だからね」

アレン「それじゃあ、私はこれで失礼するよ。あと、くれぐれもここに来たことは秘密で。バレたら私の秘書が怖い顔で連れ戻しに来てしまうからね」

アレン「アディオス! またね♪」

(M)主人公「(そういってプロデューサーはステップを踏むようにサンゴの向こうに行ってしまった)」

   一瞬、間があく。

主人公「僕がスターに…?」


<了>



物語の冒頭を朗読してみよう!


本noteは、#4987のお話冒頭を朗読する企画のシナリオです。

応募方法は、「noteに朗読した音声データを入れて公開すること」

〇応募方法
①ボイスパートが1から6まで分かれているので、自分の好きなボイスパートを選択し、朗読してみてください!

②朗読した音声をnoteアップロードしましょう。

#AnimeLoot
#AnimeLoot朗読企画

とハッシュタグをつけてください!

③どのパートを応募したか分かるようにしてください。

文章に下記の内容を記載ください。

AnimeLoot#4987朗読企画
(ボイスパート1)応募
楽しく朗読しました、よろしくお願いいたします。

※()内は実際に選択したボイスパートを記入してください。
最後は任意で記入。意気込みなどを書いてくれると嬉しいです。


●注意
制作支部がみなさんの朗読を聴きます。ハッシュタグを使って、作品を確認を探すので、上記2つのハッシュタグを必ずタグ付けしてください。

〇必要なもの
・noteアカウント
・Twitterアカウント
・録音機器(スマホの録音機能でもOKです)


最後に皆さんのご参加お待ちしております!!!

サポートありがとうございます。