46日目 歩行訓練開始

オハヨウゴザイマス。6時起床、検温、トイレ、洗顔。朝食が来る7時まで、左手の指ほぐし。朝食は魚河岸揚げの煮物というもので、私は初めて食べた。練り物が豆やニンジンと煮てあるものだった。

昨日は東京で雹が降ったと、世間は大騒ぎだったらしい。ずっと入院していると異常気象とか災害に疎くなる。

救急科の先生の回診の時、外出が可能がどうかきいてみた。いつもの女医さんは「東京は、厳しいんじゃないかなぁー!」と言っている。まだ・・・あきらめない。

お待ちかねの理学療法リハビリでは、歩く練習が始まった。いつもの足の運動をしたあと、右は松葉杖、手が使えない左は肘支持型の杖(名をエルボークラッチという)を持ち、リハビリテーションルームを2週する。右足は「全荷重」なので全体重をのせていいが、左足は1/3荷重。体重45㎏(仮)の1/3の15㎏までしかのせてはいけない。体重計を踏みながら歩き、感覚をつかんでいく。体重を支える右手や左ひじへの負担もあり、身体全体をフル稼働することになった。

昼食は巻き寿司といなり寿司。ちょっと足りない。胃袋がおおきくなったのかな。

言語聴覚療法リハビリでは前回にひきつづき、パズル「ハノイの塔」。6段を3分台でクリアできた。そのあと迷路にも挑戦する。ゲーム感覚のものだから楽しい。頭を動かすいい訓練にもなる。むしろその訓練のためにやっているのだが。

ベッドに戻ると、お向かいのベッドに最近いらっしゃった奥様と目が合った。私はベッドの横で車椅子に座っていた。奥様が車椅子の前に立ち、愛犬の話をしてくれた。ヨークシャーテリアの愛犬とふたりで暮らしていて、入院中は息子さんに預かってもらっている。愛犬はいつもと違う環境になれなくて餌を食べないが、最近慣れてきたようで食べ始めた。前はもっと大きな犬を飼っていたが亡くなって、もうわんちゃんは飼わないと決めたけどやはり寂しく、みかねた息子さんが連れてきてくれたのが今の愛犬なのだ。

作業療法リハビリは予定より時間が遅くなってしまったので、ベッドサイドにて行われた。着替えの練習をした。上着の着脱はほとんど一人でできた。ステテコは座る場所があれば着脱OK。左足での片足立ちができないのだ。

「ますこさんが外出を希望している」ことをじわじわ周りに伝える。看護師さん、PTさん、整形の先生、救急の先生などなど・・・。創外固定をゆるめるのは来週からという。外出時はゆるめた固定を締めなおさないといけないのか?ゆるめるのを延期するのか?そもそも外出は許可されないのか?

夕食時、整形外科の担当の先生がわざわざ来てくれて、外出許可を伝えてくれた。希望が通った!ただし、杖ついて歩けるようになっていると思うが、車椅子で行くこと。創外固定がしっかりついたままでいること。

友人がお見舞いに来てくれた。高校、大学と一緒で夫との共通の友人だ。トイレから病室に車椅子で戻る姿が意外に元気にみえたらしい。寝たきりだと思っていたと。驚いていた。友人は私の担当看護師くんとも面識がある。(担当看護師くんは高校の同級生だった。)4人同窓生が集まり、プチ同窓会みたいでおもしろかった。夫と看護師くんはあまり絡みはないみたいだが。

さて、明日も歩くリハビリ頑張ろう。


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