シャガールの描くモーセはカワイイけれど角が生えている謎。
僕はシャガールの作品がとても好きで、とくに奥さんへの愛を描いたものがお気に入りです。
その他にも、最大傑作といわれている、パリ、オペラ座の天井画やドイツのザンクト・シュテファン教会のステンドグラスは、実際に現場で観たいと思っています。
今回伝えたいのは、多くの画家そうであったように、聖書を題材にした作品です。
そのなかでちょっと気になるものがあったのです。
それが、出エジプト記のモーセ。
あの紅海を真っ二つにして、奴隷たちを開放したリーダーの中のリーダーモーセ!
シャガールが描くとこうなる。
かわいいんですけど〜
でも、よく観ると
モーセの頭から4本の角が出ている。
どういうこと?
なぜ、モーセは角がある姿で描かれているのか調べてみると。
ひとつは、ヘブライ語の誤訳説がある。
これは、ヘブライ語の「角」を意味する言葉は、「輝く」を意味する言葉にも解釈可能らしく、近代では頭が光り輝いていたという意訳表現になっているようだけど、古い聖書は直訳していたという説。
ただ、この誤訳説に異議を持っている学者もいて、本当に生えていたかは別として、ヘブライ語の「角」という単語は、牛の角などで使われ確定しているので、「角」という訳は間違えではない。
という説。
モーセの頭に角が生えていたかどうかは、タイムマシンがあれば確認しに行きたいくらいなんだけど、それはできないので謎のまま。
ただ、モーセは、救世主にしては起こす災いがひどすぎる。
ナイル川の水を血に変えて、魚を死なせ、人々も水が飲めなくしたり、カエルやブヨ、アブにイナゴを大量発生させたり、疫病を流行らせたり、生まれてくる子どもを死なせたりした。
なんだか角が生えていたかもしれないと思ってしまう。
家の本棚には怪しい本がありました。
モーセの秘密の書について書かれています。
機会があれば紹介します。
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