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死の直前!バーンスタイン渾身の指揮!ベルリンの壁崩壊直後の特別演奏会 ベートーヴェン第9!

今年は、レナード・バーンスタイン生誕100周年記念の年です。
バーンスタインは、作曲家、指揮者、ピアニストの顔を持つ20世紀を代表する音楽家です。

今年は、これまであまり演奏される機会の少なかったバーンスタインの自作曲が、世界中で演奏されたり、アルバムとして発売されたりと、作曲家としての評価も高まってきて嬉しくてしかたがない。

でも、今日紹介したいのは、1989年12月25日、ベルリンの壁が崩壊したことを記念した一大イヴェントを指揮した歴史的1枚。曲はベートーヴェンの第九です。

バーンスタインは、6つの楽団よって特別に編成されたオーケストラを指揮しました。バイエルン放送交響楽団をメインに、西ドイツ・東ドイツに、ドイツの東西分離のきっかけとなったアメリカとソ連、それに第二次大戦時のドイツの敵国イギリスとフランスから集まってオーケストラというもので、これに東西ドイツの合唱団と東西ドイツ&英米のソリストが加わった、もう世界オーケストラといってもいいほどの特別編成のオケです。

バーンスタインはここで、ベルリンの壁が崩壊したという歴史的事実を祝うために第4楽章の歌詞の“Freude(歓喜)”を“Freiheit(自由)”に変更して歌うことにします。

当時バーンスタインはすでに肺ガンに冒されており、ここでの渾身の指揮ぶりはまさに命がけでした。限られた時間の中で、世界から集まった音楽家をまとめるのは大変なことだったと思います。アンサンブルの乱れや、演奏のミスもあります。

でも、それ以上に、この演奏には、人類愛 が溢れているのです。

ぜひ、動画で視聴してみてください。
時間がない人は、1:05:30第4楽章合唱だけでもどうぞ。


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