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Chapter5 夫婦の最終ビジョン!すべては「ありがとう」を言うために!

★最終章をあらためて読んで泣いてしまいました。舛田光洋

 今回で「どんなふたりも幸せになる!魔法の夫婦もビジョン」も最後となりました。Chapter5は「隠れ夫婦ビジョン」として、夫婦で「理想的な人生最後の日」について語るというのがあります。今回あらためて読んでみて、涙が流れてしまいました。僕たちも結婚してあっという間に、20年近くになります。一人もいなかった子供も3人になりました。家族が作られて、最後は二人になって、老いて、夫婦最後の日を迎えるときが来るんだなと思うと、もっと妻を大切にしようと思いました。

 最後はスペシャルチャプターとして夫婦計画書について語っていきます。

 計画書は、これまで夫婦ふたりでつくってきたビジョンをまとめて、壁にはって毎日眺めることで、実現するよという内容です。1年ビジョンはとても効果があるのでやってみてください。
 僕たち夫婦も、楽しいふたりの時間が壁にはったビジョンボードに一緒に封じ込められているので、ケンカをしても仲直りする時間が短縮しました。

それでは本編をどうぞ。

Chapter5 夫婦の最終ビジョン  すべては「ありがとう」を言うために

♦理想の「最後の日」を想像しよう

 どんなふたりも幸せになる!魔法の夫婦ビジョンも最後の仕上げとして、「隠れ夫婦ビジョン」があります。夫婦で、「理想的な人生最後の日」について、話してみましよう。

 夫婦の最後の日、つまりどちらかが死ぬ日です。想像するとつらいことですが、ここを思い浮かべることによって、ふたりが目指す北極星ができます。
 忙しく日常生活を送っていると遠い感じがしますが、死はいつやってくるかわからないものです。
 時間が過ぎ去るのは早いです。振り返れば、ここまでも、あっという間ではありませんでしたか。ついこの前まで学生だと思っていたら、もう結婚して、子どもがいる。子どもも気がつけば、大きくなっている。早いですね。
 この早い流れの中で、数多くいる人の中から、夫婦となる相手と巡り合い、人生をともに生き、最後の日を迎えるのです。
 意見が合わなくて、ケンカを一番たくさんした相手でもありました。どんな人よりも、憎んだことも、その逆に、深く深く愛した人でもありました。
 そして、あなたの人生の中で、一番時間を共有した人です。
 その相手との最後の日は、どうあってほしいでしょうか。

 私の母は、父を亡くして3年になります。亡くなる前日の夜、父はとても体調がよく、まさか翌日に逝ってしまうとは思いもしなかったようですが、病室から自宅に戻るとき、父が「お母さん、ありがとう」とぽろっと言ったそうです。
 母も、「何言ってるの、お父さん。私こそ感謝しているよ。ありがとう」と言ったとき、この人と生きてきたんだなあとしみじみ思ったそうです。
 そして次の日、夫婦としての別れを迎えました。父、66才でした。
 母は、急に逝くとは思わなかったけれど、最後にお互い「ありがとう」が言えてよかったと、言っていました。
 それから私も、夫婦最後の日には、父と母のように「ありがとう」を言い合える夫婦になるのが、夢となりました。

つらいとき、苦しいときには、夫婦最後のある日の会話を、このようにイメージします。

「あっという間だったね。出会ったときは、無職、バツイチで借金もあって、大変だったけど、ふたりでいろんな夢をかなえたね。そして3人の子どもたちを授かったわね。みんな本当にかわいかった。忙しくてあまり手をかけてあげられなかったけど、立派に育ったわね」

「そうだね。君と出会って、マイナスからの出発で、苦労をかけっぱなしだったけれど、ふたりで目標を持って、実現してきたね。つらいときも苦しいときも、成功のときも、平凡な日々も、君と時間と経験を共有できたこと。君と成長できたこと。それが、とてもうれしく思うよ。今までありがとう」

「私も、あなたがいなかったら、こんなに多くの経験をすることができなかったわ。こちらこそ本当にありがとう」

「また、天国で会おうね。バイバイ」

「そうね。またね。バイバイ」

 最後の夫婦ビジョンは、お互い「ありがとう」を言い合って、感謝で終わるイメージを持っていると、どんなことも楽り越えていける気持ちになります。パートナーに対する見方も変わってきます。
 この北極星となるビジョンがある限り、風が来ても、闇が深くても、迷うことなくふたりの人生を進んでいくことができます。これで夫婦ビジョンの完成となります。

♦何のために夫婦となるのか?

 あなたにとっての夫婦最後の日は、どんな日でしょうか?
 7つの夫婦ビジョンをつくって、長い時間をかけて、一つ一つ実現しながら、最後の日を迎えて、夫婦は何を得るのでしょうか?

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