ショウペンハウアー_2

現代は頭がいいバカが大量に作られている?

たくさん読書すればするほど、
それだけ読んだ内容が精神に跡をとどめることが少なくなる。
実に多くの学者がこの例に当てはまる。
彼らは読書して馬鹿になってしまったのである。

ショウペンハウエル(1788-1860年)


読書家にとってはひっくり返ってしまうほど、辛辣な名言を多く残しているショウペンハウエル、さすが悲観の哲学だ。

他にも、読書についての名言を紹介すると、

「大量に、またほとんど一日中読書する人は、自分で考える能力を次第に失ってゆく。」
「読書中のわたしたちの頭の中は他人の思考の遊び場であるにすぎない。」

極めつけが、

「読書とは、自分で考える代わりに他の誰かにものを考えてもらうことである。」

といいきっている。

読書家を批判しているように思えてくるけれど、

ショウペンハウエルが一貫して言っているのは、

大量の情報を取り入れても、自分の頭で考えない者はバカになる

ということです。

インターネットとスマホの普及で、世界中の情報が手の平から取り入れられるようになった私達は、

頭のいいバカになってしまったのかもしれない。

頭が良くなったように錯覚するぼくらに、ショウペンハウエルの言葉は、自分の頭で考えるきっかけを与えてくれる。

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