悩んだときは厳しい道を選ぶ 上村 奈央 第1回

インタヴューの相手は、ヘアデザイナーの上村 奈央(NAO)さん。自分のことを「環境に影響されやすい、単純な人間」と話すNAOさん。だからこそ、常に厳しい環境に身を転がしてきた。そして、次のチャレンジは、ニューヨーク。

ヘアデザイナーへの道のり、居心地のいい今の場所を離れてなぜニューヨークへ行くのか、聞きました。

全4回に分けてお届します。第1回です。

第2回/海外で働きたいと思わせた研修
第3回/言葉よりも仕上がりがものを言う
第4回/ニューヨークで自分はもっと伸びる

上村 奈央
1984年東京都生まれ。1993年長崎県生まれ。ヘアデザイナー。東京にあるサロンに勤務後、2019年よりNYへ。現在フリーランスで活動中。

聞き手 マスダ ヒロシ
1987年埼玉県生まれ。The U 編集長。イラストレーター。原宿の「ビオ オジヤン カフェ」で個展やってます。1年半海外を旅してた。

最後は幸せになって帰れる場所

マスダ
昨日(12月25日)が働いていた美容院の最後の出勤だったようで、お疲れ様でした。今はどんな気持ちですか?

NAO
5年間ずっと働いていたので、昨日の最後のお客さままで実感が湧かなくて。今日の朝、「あっ、そうかー」と不思議な感じでした。辞めるときに思ったのが感謝の気持ちですね。スタッフにも、お客様にも育ててもらったなあって、噛みしめています。

マスダ
そもそも、ヘアカットや美容に興味をもったきっかけは何だったんですか?

NAO
髪が短くて肌の黒い部活少女だったんですけど、中学のときから、きれいに見せたい、かわいく見せたいって気持ちはあって。

スパルタな部活だったんで「ちょっと髪伸びたなあ」って、3週間に1回美容院に行ってたんですよ。そこで、人をきれいにして喜んでもらえる仕事ってステキだなあって。

マスダ
ああ、最初は自分から美容院に行こうとしたんじゃなくて?

NAO
最初は行かなきゃだったんですけど、だんだん短いなりにかわいいとか、かっこいいスタイルにしたいと思って自分で行くようになりました。最後は幸せになって帰れるんで、ああ、こういう仕事っていいなあって。

マスダ
幸せになって帰れるっていいですね。

NAO
気持ちの切り替えができることもあって、テニスの試合の前に、必ず髪をカットしに行ってて。今のお客さまも大事な仕事の前にカットしていく人も多いです。見た目だけじゃなくて気持ちも変えることのできる仕事だなあって思います。

厳しい道には何かがある

マスダ
そんな部活少女がどうやって、美容の道へ?

NAO
中学 、高校とメイクしちゃダメ、髪を染めちゃダメと学校の規則が厳しかったので、卒業した次の日に染めて、すぐパーマをかけました。

マスダ
反動もあったんでしょうね(笑)。

NAO
それまでメイクもしたことなかったですね。

マスダ
ああ、部活がない日もしたことなかったんですか?

NAO
年に3回しか休みのない部活だったんですよ。

マスダ
えっ、じゃあインターハイに行くような。

NAO
狙ってはいましたけど、行けなかったので、あっさり美容の道へ行けたんだと思います。行けてたら、大学もテニスを続けていたと思うので、それは転機ですね。

マスダ
でも、そんな部活に入ってたから、基礎体力つきますよね。

NAO
そのあと福岡の美容学校に行ったんですけど、土日休みあるんだってなりましたね(笑)

マスダ
ああ、土日ないことが当たり前だから(笑)。福岡へ行ってどうでしたか?

NAO
「都会だなあ〜」って。長崎の佐世保出身なんですけど、すごい田舎なんですよ。

電車が1時間に1本しかないし。

マスダ
へえー。

NAO
それに一両車両ですし。

マスダ
えー。

NAO
それでもゆったり座れますし。

マスダ
おー、そんなところから(笑)。

NAO
そこから福岡に行ったときは、都会すぎて怖いと思いました(笑)。

マスダ
学校はどうやって決めたんですか?

NAO
卒業後東京に行く人が多いとか、厳しいとか、いろんな学校があるんです。高校までがんばったし、福岡の田舎にあるゆったりした学校にしようか、福岡の都心にある朝練があるような厳しい学校にしようか、悩んだんですけど、厳しいところに行くと何かあるんじゃないかなと思って朝練がある学校にしました。

マスダ
ラクなほうを選んじゃいそうですけど。

NAO
高校生の頃から、どっちの道へ行こうか悩んだときに、「厳しい道を選ぼう」ってのが、自分の中にあって。8時から朝練あっても、土日休みだから大丈夫かーって(笑)。

マスダ
厳しかった部活が活きていますね。

とりあえず何でもやってみよう

マスダ
福岡行ってよかったですか?

NAO
よかったです。田舎者だったので、「福岡は都会の子がいるなあ」って思ってたんですけど、1年くらいしたら、馴染んできたなって。

マスダ
ああ、佐世保の子が。

NAO
友だちは、メイク上手いし、美意識も高くて、同じ方向を向いているのがうれしかったです。まわりに影響されながら、髪も赤にしたり、白にしたり、人生180度近く変わりましたね。

解放されたので、とりあえず何でもやってみようと思って。5月のゴールデンウィークに、はじめて茶色じゃない色にしたんですよ。でも、なぜか、地元に帰省していたこともあって、長崎のいつもの美容室でやったんですよ。「専門学生になりました」って挨拶をして、「ブリーチもして、髪色変えたいです」って。そのとき、ピンクのメッシュを入れたかったんだけど。。。

マスダ
その美容室に、ピンクに染めるものあったんですね。

NAO
なかったんですよ(笑)。「ないけど、がんばってみるね」って。出来上がったのが、赤に金のメッシュが入るっていう、プロレスラーのような髪色になって(笑)。

マスダ
シンディ・ローパーのような髪色で(笑)。

NAO
親もびっくりしてました。

でも福岡に戻ったら、「おおー、いいじゃーん」ってリアクションで。そこからハジけて、なんでもやってみようって。

第2回/海外で働きたいと思わせた研修

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原宿のカフェで個展やってます。
HIROSHI MASUDA EXHIBITION “SELFIE” ILLUSTRATIONS
2019年1月15日(火)- 2月22日(金)
2019年3月8日(金)- 3月15日(金)
11:00 – 20:00 不定休
ビオ オジヤン カフェ 原宿本店



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