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やれんのか!?2年越し、悲願の開催となる第45回リバベンの見所を解説

5月もG.W.が明けいよいよ本格的に暑くなってきました。

本来ならば、ここから夏に向けてラフティング熱も高まる時期ではありますが、引き続きコロナ禍の影響は色濃い状況です。

まん延防止等重点措置、一部地域における再度の緊急事態宣言発令となった影響から一部地域では商業ラフティングの営業の自粛を余儀なくされています。

昨年から続く観光業への打撃は大きく、経営的に厳しくなってくるカンパニーも出てくるであろうと思います。

これまで国内で開催されていたレースラフティングの大会の多くはこれらの商業ラフティングの会社もしくはガイドの方を中心に組織された"実行委員会"が運営元となっていましたので、”緊急事態宣言が出なくなったから大会をやろう!”とはならない様な気がしています。

なので、レースの運営や大会の開催スケジュールもコロナ禍以前とは再編成というか、変わっていく必要があるなと感じています。

話は逸れましたが、今回のテーマであるリバベンは学生が主体で"実行委員会"を作っているので、必ずしも前述の限りではありません。

そんな中、リバベンの開催まで2週間を切りましたので、今回は少し話したしと思います。

大会自体はやれるのか?

まず大会自体が開催されるのか?といった話ですが、現況について大会側からアナウンスがありました。

【大会の開催について】
緊急事態宣言延長に伴うリバベン開催の有無について連絡します。
実行委員会で検討し、大会は予定通り開催する方針と致しました。理由としてはみなかみ町観光課が協力的であること、アウトドア連合会からも協力していただけているという点でこの決断に至りました。
ラフティングは競技の性質上、チームのメンバー以外の人の接触はほとんどないと考えています。今一度、競技外での感染症対策を徹底していただき、今大会が無事に行えるようにしていきたいです。
ご協力をお願いします。
今後、群馬県に緊急事態宣言が発令された場合などは改めて実行委員会で開催の有無を決定いたします。

現状、群馬県は比較的感染が抑えられている地域であり、「まん延防止等重点措置」や「緊急事態宣言」の対象となっていません。

その中で、大会実行委員側から大会をやりたいという意思表示をして、地元の行政、民間の事業団体からも理解して頂けているとのことでした。

自分自身も大会中止となる不安を抱きつつ見ていたのですが、この発信を見て安心できた部分がありました。

すごく大切なことですが、中々ここまでの発信をできるものでは無いので、大会実行委員会の努力と熱意を感じています。

エントリーリスト公開、リバベンが帰ってきたと実感。

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テイケイ含め26チーム、一部活動ができず大会参加が叶わなかったチームを除き、以前から参加している団体が多く出揃いました。

リバベンは現行のラフティングレースの中でも最も古くから開催がされている大会なので、社会人枠でも古株のチームが参加しており、年間でリバベンしか参加しないチームもあるほどです。

チーム名を見ただけではわからないチームも多いと思いますので、何チームか私の知る限りの情報で紹介をしたいと思います。

TAMA-GOTCHI(一橋大学)

ご存知一橋大学ストローム会のTAMAです。

同じチームならチーム名を変える意図がちょっとわからないのですが、TAMAは時々こういった名称を使って大会に出場してきます。

多くの場合は、本来のTAMAのメンバーと交代で別のメンバーが入っていたりするので、スピンオフの様な形でしょうか。

本当の意図はわかりませんが、23歳以下の日本代表で相当な実力者です。
間違いなく優勝候補です。

5G(鳥取大学)

彼らもお決まりの実力者です。

この動画のプレリバベンでは優勝をしていて、思い切りの良い漕ぎとプレースタイルが持ち味です。

昨今の学生チームの主流は、短いストロークで回転数を上げて、スピードを出すスタイルとなってきましたが、彼らは比較的長めにストロークすることを得意にしている様で、レースの中で使い分けているのかなと思います。

TAMAの対抗馬となるでしょう。

後輩チームに『おねんね55』というチームがエントリーしていますが、プレリバベンでは、スプリント1位の成績を叩き出し周囲を驚かせました。

彼らも思い切りの良いストロークが持ち味ですが、荒削りでこれからが楽しみなチームです。リバベンではどこまで喰いつけるのか注目です。

RAPID(新潟大学)

レースラフテインングの名門、新潟大学探検部のチームです。

過去の先輩たちは世界大会を目指し、TAMAと競い合っていましたが、彼らも同じ様に成長を遂げていくのでしょうか。

現状を見る限りだと5G,TAMAに比べてもったいないミスが多い印象でこの辺りがチームで改善できているのかがポイントです。

ですが、今回の開催地みなかみに一番アクセスのし易い大学ということもあり、大会直前で良い練習が出来ていれば上位に食い込むこともありそうです。

eeL、ジャバJava(静岡大学)

部員数にも恵まれていて、最近は凄く実力をつけてきた静岡大学です。
上位に食い込むこともありますが、5G,TAMAとはやや差がある印象です。

さらなる不安要素として、気になるところは波の高い川での経験値です。

御岳の様に波の高くない川で漕ぐ分にはある程度スピードが出せるのかもしれませんが、高い波の中でもボートを進められるのか?ここが彼らのポイントとなりそうです。

Pentas(一橋大学)

23歳以下の女子日本代表チームです。

THE RIVER FACEやSiriusといったチームが大会に出場してこない現状の女子という括りでは突出した存在です。
御岳カップでは、別カテゴリではありますがラフト部門で6位に相当する成績を出しています。

川のスケールが大きくなったことでパワー負けすることもあるかと思いますが、前述のチームの中でどこまで順位を上げてくるか注目のチームです。

※5/21追記 大会延期の発表と6.26,27での開催決定

前回の記事公開直後ですが、急に状況が変わりました。

群馬県内でのクラスターが発生し、まん延防止等重点措置が適用されることとなりました。それに合わせて大会側は延期を発表する運びとなったのです。

リバベンは、過去の歴史から開催場所となっている群馬県みなかみ町に後援頂いています。過去には金銭での支援を受けていたこともありましたが、現在では公共の施設をお借りする、音響設備など会場関連での協力を受けるなどしており、大会を開催する上ではなくてはならない存在です。

そんな背景から今回のまん延防止等重点措置が適用されるタイミングでみなかみ町からも延期を検討する様要請があり、決定したという背景です。

その後、延期時期の検討が入り、本日5月21日に正式に延期の日程がアナウンスされました。

【リバべン延期日程について】

新型コロナウイルスの影響により、5 月 22-23 日に予定しておりました第 45 回日本リバ ーベンチャー選手権大会は延期とさせていただきました。
この度延期の日程が決まりまし たのでお知らせいたします。

日時:6 月 26-27 日
場所:群馬県みなかみ町

上記の日程に決定した理由は、
➀群馬県のまん延防止等重点措置の適用期間が 6 月 13 日(日)までであること
➁ 7 月にダムの水量基準が変わり放水の要請が通る可能性が著しく下がってしまうこと
以上の2点を踏まえ、まん延防止が1週間後ろにずれ込んだとしても開催でき、水量調整の可能性が残っている 6 月中に行いたいということで上記の日程といたしました。
また、感染拡大が収まらず、みなかみ町から再度後援できないという旨を伝えられた場 合【第 45 回リバべンは中止】とさせていただきます。
再度延期することも考えました が、大会を行うにあたり水量などの点で十分な質を保証できない、明確な延期の時期もお知らせできないと判断したため、6 月 26-27 日で開催できなかった場合は中止とすると決断いたしました。
我々実行委員会もリバべンの開催に向けて全力で進めているだけに、中止という判断は最後までしたくありません。選手の皆様、感染症対策へのご協力をどうかよろしくお願い いたします。

6月26日、27日での開催となる様です。

直近では、都内での緊急事態宣言延長も視野に入っている中でギリギリのタイミングかと思いますが、なんとか開催に向けて進んでいる様です。

どうなるかはわかりませんが、期待して待ちましょう!!

レースラフティングの甲子園リバベンを楽しみましょう

今回はちょっと長めに書いてしまいましたが、リバベンは他のどの大会と比較しても学生の熱量が高い大会です。

社会人になって参加しても良いですし、前述のチームの中でどのチームが優勝するか?と応援するのも楽しみ方の一つだと思います。

大会に足を運べないレースラフティングフリークの皆さんも是非各チームのYoutubeをフォローして応援しましょう。

併せて、自分たちHORUも応援していただけたら幸いです。


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