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アラミスト点鼻液(2)

前回の記事からの続きです。

アラミスト点鼻液(フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液)を使う上で、患者さんに説明しておきたいポイントを挙げます。

①毎回よく振ってから使うこと。薬液は粘り気のある懸濁液で、よく振ることによりサラサラの液体になる。そうすることで噴霧されやすくなり、レバーの抵抗も減る。

②手の力が弱い方は両手で持った方が良いなど、使用者に合った持ち方(押し方)を選んでもらう。

③立てて保管すること。横にしたままだとノズル中の液が漏れたり詰まったりしてトラブルの元となる。

④本体の窓から残量が見えるが、それで正確な残り回数を把握することは難しい。もし液が残っているように見えても、規定回数(56噴霧用と120噴霧用がある)に達したらそれ以上使わないこと。もし液が噴霧されても、規定量は出ていないので、効果は得られない。

最後にこれはアラミストに限らずステロイド点鼻薬、また抗アレルギー剤の点鼻薬に共通することですが、症状が出た時だけ使うのではなく、毎日同じ時間帯の使用を継続すること。特に花粉症の時期は、飛散の開始直前から終了まで、ずっと習慣的に続けることで効果が安定し、より快適に過ごせるようになると思います。

適正に使うことにより、その優れた効果を実感してほしいという思いを持って服薬指導をしています。

#アラミスト #フルチカゾンフランカルボン酸エステル点鼻液 #点鼻薬 #調剤薬局

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