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国民党の古川代表代行とオープンソースと立法の話をしてきました

オープンソースって技術の話と思われがちですが、コミュニティであり政治的な側面がすごく多い話でもあります。

だって仕事ならお金という報酬の元に統制を取ってプロジェクトを進められるけどオープンソースの場合、直接的な金銭ではない「何か」を報酬にする必要があります。またコミットメントもないので、メンバーが継続的に関わってくれる保証もありません。

金銭や契約で縛らず、明確な上下関係も希薄な中、どうやってプロダクトを作っていくかという議論はオープンソースという言葉が生まれた1996年より前から行われており、さまざまなノウハウが生まれてきました。

自分もPukiWikiの立ち上げや各種オープンソースプロジェクトへの参加、エリック・レイモンドに代表されるようなエッセイなどを通じて、色々見て感じたものをプロジェクト運営や政治や学校など多くの場所で生かしていければとおもっています。

そんな中、面白い機会を頂いて、国民党の古川代表代行にオープンソースについて議論をしてきました。とても理解の早い方で面白い議論ができました。

ソフトウエアと立法の一番の違いは、「すぐ試して戻せるか」という事に尽きると思います。ソフトウエアはバグが出たら修正すれば大体のケースでは問題ありません。しかし立法となるとそうはいきません。「試しにリリース」といっても莫大なコストがかかる上に、可逆性がないので「やーめた」といってrollbackしても社会は元には戻りません。

こう行ったことをやるためには、特区などを作り実験的に進められる限定れた場所を作って、そこでテストを繰り返していくというのが現実的だと思います。

自動運転やドローンに代表される新しい技術や、私も知らないような他業種の新しい試みについては、もっと積極的に特区ができて実証実験を回せるようになればいいなと思っています。

この記事は、エンジニア以外でも分かるように説明したつもりなので多くの読んでいただけると嬉しいです。