見出し画像

0-1 本を資産にしよう!

 こんにちは。
 noteの活用で考え倦ねている間に世の中はどんどん変わっていき、いまさらな感じもありますが、以前にKindleで出版した「売れる電子書籍をつくるコツ 第1号~第3号」と、その後の原稿を加えた2017年バージョンをnoteで全文公開します。さらに、全体のくくりを変更し、タイトルも変えてぶっちゃけ「本を出したい! じゃあ、どうする?」としました(仮)。

金融庁の金融審議会ってところが出した報告書が話題になっています。
 えー、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」 ってPDFになってますね。大層な話のわりに、たった50ページぐらいのものですが(大臣は読んでもいないそうですけど)。

 端的に言えば、老後、年金だけでは毎月5万円も足りないんだよね、という話です。この報告書そのものが抹殺されるかもしれないので、ここに引用しておくと「しかし、収入も年金給付に移行するなどで減少しているため、高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円となっている。この毎月の赤字額は自身が保有する金融資産より補填することとなる。」とありました(P10)。要するに、預貯金を崩して赤字を埋めているのだが、それだと寿命より前に枯渇するので、預貯金ではなく「投資」をしないとダメだよね、という結論に持っていきたかったようです。

 今日、ここで、申し上げたいことは、簡単です。

「年金足りなかったら、毎月5万円、黙って入って来るような資産を作っておけばいいんじゃないの?」

 ああ、ヤバイ投資セミナーですよ、こんなこと言うと。

 ですが、本ってそういう資産になり得る。

 印税生活なんてものは、簡単ではないことはみなさんもご承知の通り。現金でベンツが買える芸人さんもいれば、家賃7万円の部屋を仲間とシェアしてバイトで食いつないでいる芸人さんもいる。これと同様、本を出した人の中には、「印税生活」を実現した人もいれば、「少なすぎて酒も飲めない!」と絶望している人もいます。

 100万部売れた本もあれば、1800部しか売れない本もある。いいや、1800部も売れたらいいじゃないか、200部しか売れてないぞ、という声も上がる。200部も売れたのか、20部しか売れなかったぞ、と嘆く声もある。

 本は、みなさんの経験や知恵や考えを、資産化するためのツールになり得ます。頭の中にモヤっとしているだけで、なにも生み出していないその「思い」を、お金に換えることができるかもしれません。できないかもしれません。やってみなければわからない世界です。

「印税生活はムリでも、毎月5万円ぐらい、黙ってチャリンと入ってきたらうれしいな!」

 そりゃそうだ。誰だってそういう夢を見ますよね。

 たとえば、1500円の本の印税が150円とすれば、毎月333.3冊以上売れれば、5万円になりそう(税金は考慮していません)。電子書籍でKDP(アマゾンKindle)で出して、200円のロイヤリティー70%と仮定すると、1冊売れると140円。ですから、同様に357冊以上で5万円になりそう。

「そんなに売れるの? ムリでしょ」

 ええ、机上の話ですからね。この考えでいけば、年間約4000部も売れないとダメです。それを死ぬまで毎年、売っていくなんてことは現実的な話ではありません。その意味では「ムリ」。

 ただ、本当にムリかと詰め寄られると、そうでもないんじゃないか?

 やりようがあるんじゃないか?

 あるかもしれません。あったとして、誰もがやれることか、と問われるとそれもやっぱり難しい。全員が成功できる方法はないですし、世の中にそんな美味い話はないのです。

 それでもやれる人もいる。これが現実です。

 こんなことを、つらつらと考えていくnoteです。

 なお、古い原稿もあるので、多少は修正するかもしれませんが、古いままの部分もあるでしょうから、その点は予めご容赦ください。

0-0へ   0-2へ