暑い日が続いているのですが、不思議と夏から秋にかけては子供の頃に耳にした曲がよみがえってきます。

シャワーをあびるのも痛いくらいに日焼けした海の事だったり、友達と自転車に乗ってアニメの映画を観に行った事など、どこかに出かけた楽しい思い出と音楽が結びついているからだと思います。それにしても数十年たった今でも暑さと共に浮上してくるから、人間の気持ちって不思議なものです。

小学校高学年の頃に親戚の田舎に一人で行った事があり、すぐ近くに山があったりみかん畑があったりした事、川の水の冷たさやとても大きなジョロウグモがいた事、夜は星がたくさん見えて空に吸い込まれそうな気分になった事...いまだにいろいろな事がよみがえってきます。何もかもが鮮やかに見えた子供の頃、好きな洋楽に出会いました。

それがSwing Out Sisterの「Fooled By A Smile」です。

CMで流れていたのを聴いて耳に残っていた曲なのですが、親戚の田舎が商店をやっていて、そのお店の前の自動販売機にこのPHIPHIがありました。

暑い中遊んで汗をたくさんかいた時にこれを飲んで、体にしみるほど美味しかったので、この曲を聴くとその時のはしゃいだ夏を思い出します。

CMのMIXもあるようですが、ストリングスやホーンセクション、パーカッションなどが効いていて、私が今でも好きなアレンジの源流はここなのかなと思いました。

ホーンセクションやパーカッションのアレンジと言えば中原めいこさん「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」がとても好きなんです。

一番好きなのはサビの「君たちキウイ～」の後の＼ｳｨｳｨ／

このアレンジをしたのが新川博さんなのですが、他にも...

藤井一子さん「チェック・ポイント」
松田聖子さん「レモネードの夏」
1986オメガトライブ「君は1000%」
カルロス・トシキ&オメガトライブ「アクアマリンのままでいて」
Toshi&Naoko「夏ざかりほの字組」

など、夏になると聴きたくなる曲が本当に多くて、新川アレンジで私は育ったと言っても過言ではないと思います。

時代によってアレンジの流行りもあるとは思いますが、この80年代のクリアなサウンドが印象的なアレンジも、爽やかな夏を感じさせて、柔らかくて甘い歌声ともぴったりです。

曲中にハレー彗星の事が出てきますが、75年周期なので次は2061年の夏頃らしいです。年々暑くなっている日本ですが、2061年の夏はいったいどうやっているのでしょうか。