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#枡野と短歌の話 あす15時から、朝まで書評を書いていた、枡野書店や佐々木あららも登場する小谷野敦さんの新作小説、などの一日。#kurukeredo

2020年9/11(金)3397





https://twitter.com/toiimasunomo/status/1304371977105240066
#枡野と短歌の話、
いよいよ、あす15時から。
第1回のゲスト
#山階基 様、
どうぞよろしくお願いします。
https://twitter.com/chikaiuchini/status/1304395190707265538



きょうは朝まで大好きな作家の、
久々の新作の書評を書いていた。
長く抱えた宿題だった。



昼過ぎまで眠ってから起きて、
山階基歌集を読んだり、
「文學界」最新号掲載の
#小谷野敦 さんの
小説『蛍日和』を読んだりして、
ゆっくり過ごした。

父が昨年夏に他界したあと、
小谷野さんの芥川賞候補作二作、
『母子寮前』と
『ヌエのいた家』を読み返した。
前者は母の死を、
後者は父の死を描いた私小説。
主人公は父を憎んでいて、
父が死んでもゆるさない。
それは主人公の愛する母への、
冷たい父の態度が原因である。
親を心底嫌っている人は、
世の中にたくさんいるはずだ。
ここまで率直に書いたという徹底度で、
二作とも歴史に残る作品だと私は思う。
憎んでいるはずの父の、
職業に対する敬意みたいなものが、
作中にさりげなく出てくる。
ものすごく、さりげない。

読み返しながら、
私は父のことも母のことも、
こんなに思いだせないし書けない、
と思った。

『蛍日和』は、
前出の小説二冊のキーパーソンだった、
主人公の配偶者に光をあてた私小説。
情報量がとても多く、
作者の記憶力のよさに改めて驚いた。
実在の固有名詞と、
架空の固有名詞と、
イニシャルが混在するせいか、
不思議な読み味だった。
声を出して笑った箇所もある。

「蛍」さんの
モデルとなっている女性が、
#枡野書店 でイベントを
してくださったことがあり、
その出来事も描かれている。
枡野書店や枡野浩一は
実名で登場する。
#佐々木あらら は、
ちょっとした変名になっている。
彼は私の唯一の「弟子」なのだが、
小谷野作品では「親友」と書いてある。
あららは『ショートソング』の
企画執筆ブレーンでもあるし、
私のほうが色々教わることも多く、
第三者からはよくわからない関係かも。
(ちなみに、あららは東大中退。
高校時代から別名義で、
ペンシルパズル作家としても活躍)

読み終えて、
やはり、
私は別れた妻とのことも、
ここまでは思いだせないかも、
と思った。
そうとう薄情なのか私。

夫婦はさまざまな
行きちがいや困難に直面する。
それぞれに支え合っている姿が、
うらやましく、まぶしかった。
甘えたやりとりも可愛らしい。
枡野書店での出来事は、
私なりに思い出がある。
いつか書くこともあるかな。
あのときも、
いいご夫婦だと感じました。



https://twitter.com/toiimasunomo/status/1304245625320480768
#FUKAIPRODUCE羽衣
のことを書いた記事、
まとめました。



https://twitter.com/toiimasunomo/status/1304313252898242560
よるのひるねも、
よろしくどうぞ。



https://twitter.com/toiimasunomo/status/1304400632799883264
#土佐有明 氏の記事に、
枡野浩一の短歌。

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1,151字

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