自分で思いついた言葉が「オリジナル」でない可能性に思いをはせましょう。

https://togetter.com/li/1063574

青春という漢字には、

月日がある、

というような角度で、

文字の構造を見つめる短歌の作り方は、

オーソドックスです。

真ん中が見えてないから恋になる 縦に書かれた「変態」だって (佐々木あらら)枡野浩一編『かなしーおもちゃ』収録

短歌は同案多数になりがちで、

うまいこと言った場合ほど、

前例があると思っていたほうがいいのです。

(佐々木あららの一首の着眼点はやや高度)

ツイッターのふぁぼ(以前は星。今はハート)は、

どんな意図でつけているかは当人にしかわからない。

「自分の持論と近い考えの人に同調する」

といった感じで、

星やハートをつけることは、

私の場合よくあります。

逢さんの短歌にオリジナリティがあるとしたら、

前半の、

《永遠と思いこんでた》

の部分だと思うのです。

前半があるから後半の意味が響く。

その前半部分は漫画では別の表現になっています。

(まあ大意は似てますが、

同じ漢字から連想すると、この程度は似てしまうはず)

漫画全体の表現を総動員して面白みを出しています。

青春と月日の部分だけを、

一人の歌人のオリジナル、

と捉える解釈は難しいです。

裁判した場合、シロになるはずです。

かなりクロっぽくてもシロになるのが著作権裁判。

栗原裕一郎著『〈盗作〉の文学史』を読みましょう。

実際に逢さんの短歌から

着想を得たという場合は、

それを漫画にクレジットすることくらいは

すぐできたと思うし、

今回そうしなかったのは、

https://twitter.com/hinemosugokko/status/813659849154142209

このような背景があったからかもしれません。

今回のことに限らず、

もしも無自覚の模倣が発見された場合は、

あとからでも出典を明らかにすればよいと思います。

人の言葉を、

自分で考えたと、

うっかり思ってしまうことなんて、

だれにでもあるから。

というか言葉はそもそも、

そういうものだから。

計画的に「盗作」するつもりなら、

そもそも星やハートはつけず、

こっそりメモをとるのではないでしょうか。

その点で犯罪性は感じられません。

当然のことですが、

どんな「発見」にもたいてい前例があります。

http://livedoor-mk791122ch.blog.jp/archives/51983029.html

短歌コンテストの選考委員をやっていると、

同案多数の量に毎回びっくりしますよ。

百人くらい参加する俳句の会で、

「柏餅」という季語で俳句をつくったときは、

同案の多さに笑ったくらいです。

「青春」という題で短歌コンテストをしたら、

応募総数によりますが、

「青春」の中に「月日」があるという切り口の歌は

必ず同案があると経験上、断言します。

http://masuno.de/blog/2010/06/22/post-189.php

https://note.mu/masuno/n/n87a999cbddd6

以上は、

私の日刊メルマガに載せた記事の転載(加筆あり)なので、

改行が多くて行間も広く、

読みにくくてすみませんでした。

自分で何かを発見した、

という喜びは大きいものだから、

逢さんが今回こう感じてしまったことにも罪はなく、

ただ、

「自分で思いついたけれど前例があるのではないか」

と疑うくせをつけるようにすると今後、

よりよいような気がいたします。

蛇足ながら、

かつて作画上の参考資料として

他人の著作物を無断で利用してしまい、

その結果として、

自作漫画がこの世界から「抹消」されてしまった、

といった経験を持つ漫画家は、

むしろほかの漫画家よりも、

著作権に関して慎重なのではと想像します。

また、

「無断転載」した某botに関してですが、

https://note.mu/masuno/n/n3001db6b4ee1

というふうに常々考えております。

皆様のたましいに安らぎが訪れますように。

よいお年を。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

深謝!
17

コメント3件

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。