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貴司くん、二〇〇六年発売の『ショートソング』は読まなかったの? #kurukeredo #ショートソングと私 #舞いあがれ

2023年3/25(土)4317



どんどん心配になってきます。

興味深く拝読しました。パラレルワールドのドラマと思ってたけど、時代設定が一応あるのね、朝ドラ『舞いあがれ!』。梅津貴司第一歌集のタイトルがちょっとちがっているんじゃないかと、読んですぐ筆者の牛隆佑さんには連絡したんですが(今見たら正しく『デラシネの日々』になってました)。それより、歌集を商業出版してる歌人、もっと色々いたのになあというのが気になりました。牛さんが記名で書いているコラムだから牛さんの捉えてきた歴史で無論いいんだけど。こういうのが匿名たちの手によるWikipediaに客観的な「短歌史」の顔して置かれていたら、さみしい気持ちになるなあと思った。

こういう感じで商業流通した歌集は、まあまあ昔から時々存在するのです。枡野浩一、加藤千恵、佐藤真由美の短歌集も商業出版でした。笹公人さんのもだよね? もし「題詠マラソン」に気づいてるなら、「枡野浩一のかんたん短歌blog」や「笹短歌ドットコム」を知らないのも不自然だし。貴司くんはネットもあまり見ない、歌会にも短歌イベントにも参加しないタイプじゃないかと私は思う。

しかし2005年に短歌を始めてる貴司くんが、2005年連載スタート、2006年発売の『ショートソング』を知らないのは不自然。知っててあえて無視してるんだな? まあ漫画化もされ、小説版が10万部近く売れたヒット作にしては、当時の歌壇の雑誌に載った記憶がないけど。天野慶さんや加藤千恵さんが少し触れてくれたとか、穂村弘さんが歌壇以外の一般雑誌で熱く書評してくれたとかは、覚えています。

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