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【リバウンドメンタリティ】2023明治安田生命J1リーグ第23節 柏レイソル vs セレッソ大阪 マッチプレビュー

お久しぶりです。Masyuです。先週は久しぶりのホーム参戦でしたが、またもSAKURA NIGHTでペンライトを振ることは叶いませんでした。

さて、セレッソ大阪は公式戦の連敗脱出をかけて、明治安田生命J1リーグ第23節 柏レイソルとのアウェイゲームに挑みます。



前回対戦

リーグ戦での1試合目は4月23日にセレッソのホームでヨドコウ桜スタジアムで行われ、1-0でホームチームが勝利した。

前回対戦のスターティングメンバー

9節にして初の連勝を目指す9位セレッソと、1勝3分4敗と不調の真っ只中の17位柏の一戦。

両チームの先発の11人はこんな感じ。
セレッソは前節に引き続き原川がアンカーを務め、柏は前節2トップの一角で先発していた193cm99kgのJリーグ史上最重量選手のフロートが練習中の違和感で欠場。その位置にマテウスサヴィオが入り、空いた枠に小屋松が入る形になった。

お互いに前進に苦労した試合。
セレッソはロングパスはあまり使わずに、ショートパス・ミドルパスを相手のギャップで受けていくという意図は見られましたが、そのパスが合わない場面が多く、相手のインターセプトから多くのピンチを作られる。
一方の柏は540本のパスを記録も、脅威になるものではなく、自発的にチャンスを生み出せた場面は少なかった。

そんな中でもチャンスを掴んだのはセレッソ。
前半32分に相手陣でのパス交換のミスをカットした香川からレオセアラへ。レオは焦らずボールを待ち、相手選手4人を引きつけてから毎熊へ。フリーの毎熊が落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。
この得点は降りてきていたマテウスサヴィオのミスによるものだったが、奪い方としては完全に意図したもの。しっかりとパスの選択肢を削るポジショニングを取れていた。それにしてもしっかりとあのタイミングで詰めてボールを奪った香川はお見事。
柏としてはキャンプから「相手を押し込んで攻撃的に」「カウンター的な速い攻撃に頼ることからの脱却」を目指していた中で、結果が出ずにネルシーニョ監督も迷いが出てきたところだったそうで、それも選手にセーフティに長く蹴るという選択肢を削ってくれたという側面も大いにありそうだった。

最終的には柏がひたすらチャンスで決定力に欠き、助かったという形のセレッソ。「なんとか守り切れた」という結果を持ち帰り、シーズン初めての連勝を達成した。

今の柏レイソル

前回の対戦からまもない5月17日にネルシーニョ前監督が退任。ヘッドコーチからの昇格で井原正巳が監督に就任。
しかし成績面では上向かず、9試合での平均勝ち点は0.67でネルシーニョ時代の0.85を下回ってしまっている現状になる。

しかし前節、京都を相手に9試合目にして念願の新体制初勝利を記録。

監督交代後感じられるのは「割り切り」だ。
ビルドアップは、ボランチ一枚が降りて、3+1(GK)で数的優位を取ったり、左SBのジエゴを高い位置まで引き上げて空いたスペースにマテウスサヴィオが降りてきて…など、流動的にこなしていく部分もあるが、チャンスになるときはSB裏へのロングボールが多い。
そこにキープ力に優れるマテウスサヴィオ、フィジカルが強い細谷を走らせる。前節では細谷がJ1で一番の28回のスプリントを記録。マテウスサヴィオも3位の23回を記録していた。ここのケアが試合の争点の一つになりそう。また、GKの松本のキック精度は素晴らしく、一枚飛ばしのミドルパスなど器用にこなしている印象だ。

守備についてはとにかく人ベース。極端なマンツーマンではないにしろ、スペースを守るというよりも潰すという意識が強く、強度で勝負してくる感じだ。

裏返しを言えば、1枚躱された時は決定的なピンチを招くわけで、それが警告(イエローカード)数がリーグで一番多いというところに繋がっているように思われる。(立田がすでに退場2回を記録しているのはある意味その犠牲的なところもあるのかもしれない。知らんけど。)

予想スタメン

予想スタメン

前節が監督交代後初勝利であり、ミッドウィークも試合がなかったことを踏まえると柏側のメンバー変更はなさそう。

セレッソ側は出場停止明けのレオセアラが戻ってきそう。渡邉は途中から出てきて、走力で相手を上回り陣地回復に貢献することも期待したい。
結果が出ていないことを考えると、ショック療法的な意味合いで喜田→鈴木徳真や進藤→ヨニッチ、松田陸のメンバー入りなど考えられなくもないが、現状のメンバーが悪くてこういう結果になっているという側面は少ないため、変更なしと予想する。

ペナ内への侵入を増やす

ここ2試合決定機こそ作れるが、得点を奪えていないセレッソ。
得点というのは水ものなので、心配はしていないが、チームとして取り組むべきは「チャンスをより決定的なチャンスにする」こと。

よりペナルティエリア内に侵入していけるかが鍵になる。もちろんペナルティエリアに入ることはゴールを奪うための手段であり、目的ではないためそれに傾倒してはならないが、今回の柏のように人に来るタイプのチームに対しては押し込めば押し込むほどスペースを守るのか人を守るかの選択肢を強く強いることができる。そこで折返しから得点できてもいいし、PKをもらえてもラッキー。

繰り返すようだが、ペナルティ内への侵入が目的になってはいけない。だが、その回数を増やすことは間違いなく自分たちの攻撃の幅を広げることになる。
その為には香川真司のポジションを上げていくことは不可欠になるだろう。ここ数試合、疲れもあるのかミスも増え、前に出てくる回数も少なくなった彼だが、ボランチの彼(もちろん喜田陽でもいいのだが)がハーフスペースを取りに行ったり、中途半端なポジションを意図的に取ることがゴールへの助けになるだろう。

前節までのようなシンプルなクロスは前節と同じく成功率は低くなりそう。意外と言ったら良くないが、相手CBの立田は空中戦勝率70%を誇り、これはJリーグの中でもトップクラスの数字。犬飼と合わせて跳ね返すのは超一流だ。

守備面ではSBの裏へのロングボールの対応を誤らないこと、厳しく行くことが大事になる。本当にここまで上手くやっていると思うが、DF間でのマークの受け渡しは徹底したいし、夏の辛い時期だからこそ後方から声を出して士気を上げる頼れるDFリーダーの登場に期待したい。

いずれにしろ、ゴールは取れるときは取れるし、取れないときは残酷なことに全く取れない。そんな状況でも前向きにチャレンジできるか、交代選手が去年の夏のような活躍を見せれるか。

優勝が遠のいてしまった今だからこそリバウンドメンタリティに大いに期待したい。


「です・ます」調を卒業してみました。どちらのほうが読みやすいでしょうか?よかったらTwitter(X)で教えていただけると幸いです。

週末は台風もあったりで、ゴール裏のチケットがあまり売れていないようなので、ぜひ空いている方は柏で応援しましょう!

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