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ブリティッシュ・ベイクオフに狂った人間の備忘録③シリーズ7について

見終わった…最後のメアリー、メル、スー回を…。

正直、視聴開始前からずっと「これでこの3人は終わりか…」という考えが頭のどこかを支配し続けていて悶えながらの視聴だった。今もやや引きずっている。

今シリーズのお気に入りはバル校長とセラシさん。ケイトさんもいいとこまで残るのでは?と思っていたのですが以外と早めの脱落で残念でしたねぇ…。

校長はステップ踏みながら作業してるのがあまりにもツボ。あーこういう先生いるよな~と思わせてくれるキャラクター性で、再三注意されていた時間管理で見ていて常にハラハラしつつも「まぁ…ええか!」となっていた。愛嬌が大事なのは万国共通。

セラシさんは常に淡々としてて、いかにもできるビジネスマンやなぁ…と見ていました。こういう上司だと部下は安心できそうである(普通にミスは結構していたけども)。あととにかく声がいい。低音セクシーで羨ましい限り。ベンジャミーナと仲良くしてるシーンが多くて微笑ましい一面もあった。

作品について思い返してみると、今回は日本人の視点からだとピンとくるのとか、これ食べたいわ~となるものが比較的少なかったような気もする。ボタニカル?チューダー朝…??と困惑しつつ観ていた記憶。やっぱりこの辺は文化の違いなんだろうか。あ、でもフーガスはその後隣町のパン屋さんでミニサイズが売られているのを発見しました。カリカリもっちり塩味で美味だった。

そんな中で、馴染みはないけど食べてみたかったのがヨークシャープディング。生地の味や食感は想像でしか補えないけれども、とにかくどのベイカーのもフィリングが美味しそうで気になっている。ベーコンとかステーキとか…。こういったセイボリー系のベイキングは日本だと調理パンになってしまうんだろうけども、レストランで出るようなものも食べてみたいですねぇ。そういえば跡部様の好物でもあったな。

加えて今シリーズは、決勝のクオリティに触れねばなるまいて。
ジェーンとアンドリューは、初めのころから残りそうだな~とは思っていた。ジェーンは初回のスターで安定していたし、アンドリューも波はあれど仕事は精確だったし。
予想外だったのはキャンディス。正直、彼女があそこまで健闘するとは初回では思ってもみなかった。メンタルが不安定そうなのは一目瞭然だったし、ネガティブな発言も多かった。その割にしれっと高クオリティのものを仕上げてるのはシリーズ3のキャスリンを彷彿とさせるものもあった気がする。とはいえ、2回目のビスケットの回ではスターベイカーだったし、独創性や成長度合いがよく見て取れたから、決勝進出は妥当だったのだろう。
シリーズ6に続き、今回の決勝も3課題すべて出来が良いシリーズだったように思う。メレンゲの王冠はまさかの女性陣どっちもポール握手をゲット、テクニカルのヴィクトリアサンドイッチはアンドリュー優勢と戦況を盛り上げたうえで、マスターピースのあの鬼畜なピクニック課題である。ケーキペイストリースコーンキッシュタルトを5時間で一からって…。運営ちょっとレベル上げすぎじゃないですかね。しかし3人とも仕上げたのはすごかった。豚さんのソーセージロールとエビサーモンのキッシュとアンドリューのチョコケーキはぜひとも食べてみたい。あとポールはクラックリング好きすぎでは?

あと最後ね…。
そもそも私がこの番組にどっぷりはまったのは、シリーズ1の最終回で初めて「ベイキングのその後」を見たからなのである。
あくまでアマチュアである出場者が、変わらないそれぞれの生活を続けていたり、出場で生活に多少なりの影響が出たり、転職したりプロを目指したりといった後日談がめちゃめちゃ刺さってしまった。

シリーズ7は、キャンディスとジェーンのその後がとても心に来てしまい、視聴後しばらく余韻に浸っておりました。そりゃこんな濃い経験してたら仲良くなるよなとは思うけども、ファイナリストは特別過ごす時間も長いしね…。じーんとしました。この二人は、「予想してた」と言った後に笑顔で毒づくジェーンと、「認めてもらえた」と涙するキャンディスの、最後のコメントも本当に良かった。大満足です。

さて次はシリーズ8…。
ポールのみが残った今番組をどういったテンションで観ればいいか、未だに立ち位置を決めかねているところではあるが、それ以上に楽しみである。
そしてファイナルのマスターピースインフレはどこまで続くのか。ぼちぼち大量生産ではない方向に転換するのだろうか。気になるものである。

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