電子の密林を特にあてもなく探索していた時、偶然見つけてしまった…
それは『仮面ライダーOOO SPECIAL CD-BOX』！
まだ新品在庫が残っていたことにびっくりしたし、後追いも後追いとはいえ去年アマプラでオーズ本編を見てからというもの超お気に入りライダーになってしまった私に、買わないという選択肢はなかった。

それはもう心の底から買って良かったと思ったものだ。特にな〜『Reverse/Re:birth』がな〜バース組を推す者としては最高にかっこいいよな。ていうかサントラもバース周りはゴリゴリのロックが多くて良さみが強い。
ただ、実はオーズ&ダブルの劇場版は未履修なので、そこのディスクだけは敢えてまだ聴いてなかったりする。ダブルも好きな身としては見なければなるまい…アアッでも今見てる龍騎がいいところで…！ネバーエンディングライダー視聴ライフ…

去年やっとこオーズを見てるってとこからお察しの通り、私はつい最近まで仮面ライダーとはほとんど縁がなかった。リアタイし始めたのはエグゼイドの後半から。見てみればとても面白いことがわかり、今やすっかりライダーファンだ。まだ見ていない作品も多いので、勢い余ってTTFCに転がり込んだ。頑張って見てます。

そんな最近までライダーとは疎遠だった私だが、ひとつだけ例外がある。今から11年前、ちょうど仮面ライダーキバが始まって間もない頃、どういう経緯だったかもはや思い出せないが、後輩から仮面ライダー電王のDVD、CD一式をゴッソリ貸し付けられたことがあった。
その剣幕たるや…「とりあえず全部見てください」「音楽もちゃんと聴いてくださいね」「出来れば覚えてください」と畳み掛けられ、ただただ私は「アッハイ」となりながら受け取るしかなかった。そりゃ話を聞けば面白そうだし、貸してもらえるなら有難く見るし聴く。が…なんでそんなに必死なのか。

電王は面白かった。それにイメージソングも全部かっこよかったので喜んで覚えた。今でもほぼ全曲歌えるんじゃないかな？あ、リュウタロスのやつはちょっと無理かも知れないけど…あれ当時でも難しいと思ってた。
そんなわけで大満足でディスク一式を後輩に返した。後輩は笑顔で言った。「じゃカラオケ行って歌いましょう！！」

ライダーソングはひとりでは歌いづらい、デュエット形式の曲が多い。楽しく歌うためには一緒に歌える仲間と共にパート分担するのが一番なのだ。
カラオケでライダーソングをふたりで歌うことのなんと楽しいことか！主題歌以外の挿入歌まで知っている…のみならず、歌える人を見つけるのはかなりの困難を伴うだけに、それが達成された瞬間の喜びは計り知れない。

そして、その気持ちを私は今、「真に」理解した。
今、ものすごく、Time judged allを誰かと歌いたい。

この渇望！！後輩が感じていたのはこれか！！あぁわかるぞ！！今、きみの気持ちを「頭」でなく「心」で理解したッ！！
実に11年越し…あの時わかったと思っていた気持ちを、私は本当の意味では理解していなかったのだ。やっとわかったよ…やっと私は、あの頃のきみと同じ地平に立てたんだね………

こんな記事をつらつら書いてる間に、『平成仮面ライダー20作品記念ベスト』の発送通知が来た。

え……早くない……？5月発売では…？ちょっ…心の準備がまだ……