見出し画像

水草とワタシ16           〜命の賑やかさと〜

 2匹のヤマトヌマエビと1匹のオトシン。水草も枯れ果て状態で停滞感が続いていた。その後、アクアショップで、セットで販売していた水草3種を追加で植えた。帰って調べると、カーナミン、ロベリア・カージナリス、ルドウィジアの3種。それと従来のハイグロフィラ・ロザエネルビスが水槽に。水草も最初は元気だがやがて、葉がみるからに活力を失い、穴があき、色が落ち、溶け、葉が落ちるという衰退に進んで行ってしまう。お店の人に相談して、微量元素の吸収を助ける作用があるエレメントグロウリキッドを添加する。なんとなく良い方に向かっている気もするが、見てあきらかに変わるというほどでもない。ヤマト君はあいかわらず元気で、くるくる泳いでいるが、オトシンは独りぼっちで、大抵は、どこかに隠れ、めったに顔をださない。ひっそり孤独死しているのではないかと心配で水槽のあちらこちらを探すが見つかることもすくない。コケがガラスに緑色にへばりついて、水草の葉にも、表にも裏にも、もっこりコケがまとわりつく。あの導入当時のコケをバリバリと食べて誇らしげにさえみえた彼らの面影はなかった。次第に衰えて行く水槽。素人的にソイルの栄養が失われてしまって、水草が根から栄養が吸収できない。コケだけが染み出た、残りの栄養を吸収して繁茂する。水草が元気ないので水質も悪化して、生き物も意気消沈している。そう考えてみた。オトシン君、合計4名の殉教者をだしながら。滅び行く水槽。
 連休で天気も悪い。そんな水槽を見直すためまずは、古株達に元気を出させるために、仲間を増やそう。分析仮説は関係なく、科学的、化学を超えた、情緒的な対策をとることにした。人間も、住環境、職場、雰囲気は大切である。(笑。
 オトシン3匹と、アルビノコリドラス(白コリ)2匹を導入。今回は慎重に水合わせしながら、水槽にお迎え。水槽には、オトシン4匹、ヤマト2匹、白コリ2匹。計8匹の生命が。もともと元気だったヤマト君はかなり迷惑そう、なんだかいままでのんびり好き勝手にやっていたところに、急に騒がしくなったと迷惑感を漂わせている。そして引きこもりのオトシン君だが、なんと意外、急に活発に泳ぎ回るようになった。仲間が来たと思って元気になったのか、、、、。比べて見ると新入り3匹は結構まだ小さく3.5cm程度のチビちゃん(そう見える)色はクリア。一方、先輩は体が一回り大きく、我が水槽の環境に染まったのか、体色が薄茶いろでなんだかはっきりしない色でもある。逆に重鎮感があるといえるのかもしれない。仲間と一緒になって元気になったというより、新入りが右往左往水槽の中騒がしくて落ち着かないぜ、という風にも見える。でも、姿を見せる率が格段に増えて安心。生体を沢山入れると、活発に賑やかになるものだ。とはいえ、これは彼らにとっても本当に心地良いのかわからない。従来のテリトリーを侵される、餌をとられる可能性がある、ということからすると、安心していられない状況に変化し、常に動き回って、ストレスフルな環境になったとも言えるのかもしれない。しかし長生きする為には、有る程度のストレスとその解消が必要とも言えるともいうし。一体、どうなんだろう。水槽を眺めながら勝手に妄想を膨らませる。基本、水底を好む生体たちばかり。白コリさんはそれなりに大きさもあるし白色は、やはり映える、ひげをソイルに嗅ぎ回りながら、もうせわしなく上へ下へと動きをやめない。本当はソイルはあまりよくないのかもしれないが、我慢してもらうしかない。白コリにあわせて新入りのオトシンもガラスの隅をよく上下している。
 とはいえ、停滞した水槽というところからは、少しだけ元気がでてきた感じで嬉しい。そして次は水草を元気にするために、CO2の添加導入を始める。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?