見出し画像

舞い降りる奇跡

大好きな西城秀樹さんのライブがあった。
秀樹さんが幾度も出演したゆかりの場所なのだそう。
神奈川と大阪の二カ所で行われたステージの
模様をファンの方々がTwitterで投稿してくれ
ている。

BBスーさんが公開してくださったファンの皆様

写真はTwitterのフォロワーさんが
あげてくださったもの。
ファンの有志だろうか、これを見たのは
職場の昼食時間で、こみあげるものがあり
突っ伏して泣いてしまった。

50年おめでとう

カメラに向かって西城秀樹さんの
デビュー50年を寿ぐメッセージを
かかげる人たち。

.,.うう、ダメだ
文字を打っていてもジワジワとこみあげる
ものがある...

秀樹さんのライブ音源(リサイタルと銘打たれているものが多い)を聴くと、ヒデキ〜❗️と
感極まった絶叫が、耳に飛び込んでくるし
秀樹さんがステージから、
「さ、きみたちの番だよ...」と、合図を
送ったのだろうか
絶妙のタイミングでファンの“大合唱“が
始まったりもする。

今年67歳になる西城秀樹さん
ヒデキファンなら間違いなくステージに
向かって言うだろう

ヒデキ50年おめでとう

一糸乱れぬ声で感謝を込めて

顔をくしゃくしゃにして
髪を触るふりをしながら
手のひらで目尻を拭う
秀樹さんの笑顔がみえる。

コンサートは大成功だったようだ。
ぼくは行けなかったけれど、同じように
行けなかったファンも成功を我がことのように
喜んでいる。

神奈川県民ホールに参集したファンは
公演を成功させたい一心で、声を出さず
マナーを守ったそうだ。

公演を成功させたい
大阪へつなぎたい

タグに込められた想いに
涙ぐみそうになる

ヒデキファンには
ブーメランしたと名乗る人たちがいる
流行の変化や、進学や結婚を機にファンをやめた人たちが、ブーメランさながらにファンに
戻ったことなのだそう。
新規と名乗る人たちがいる。

ブーメランも新規も
秀樹さんが星になってからのファンだ。


今回のライブは2017年、 
秀樹さんのデビュー45周年ライブで演奏した
プレイヤーが、同じ場所で、秀樹さんと共演
するというものだった。
フィルムコンサートではない。
秀樹さんとフィルムやスクリーンを介して
生バンドが共演するのだ。
あの日、観た人も初めて観る人も
ペンライト(サイリウムが配られたらしい)
を振って、歌い踊り、語りかける秀樹さんを
体験する。

ぼくが新規ファンとして 
秀樹さんを知った2019年
オリジナルアルバムは、そのほとんどが絶版で
過去の映像をまとめたDVDも数枚あるくらい
だったはずだ。

Twitterのタイムラインで
#夜ヒットDVD希望
#オリジナルアルバム復刻
を願う声を目にしない日はなかった。

没した音楽家の絶版作品の再発や
アーカイブされた映像が見られるなんて
夢のまた夢と思った。
出逢うのが遅かった。
そんな気持ちでいる時も、女性向け雑誌に
記事が掲載されたり、パネル展が行われた
りしていた。

熱心なファンは雑誌に載ると聞けば本屋に走り
テレビで過去映像が見れると聞けば
わずか数分の“出番“を待ち、
聖地(生地)広島のパネル展みたさに
関東から夜行バスに飛びのって
弾丸ツアーをしたり。

悲願の祈りが関係者の気持ちを動かしたのか
フィルムコンサートや(コロナ急拡大で残念ながら中止にはなったが)オリジナルアルバムの
復刻。
満を持しての今回のコンサートにまで漕ぎ着けた。

ヒデキをみたい
ヒデキに逢いたい
まだ観たことない人たちに 
ヒデキを知ってもらいたい
わたしたちのヒデキを
連れて行ってあげたい
たくさんの笑顔があるところへ

秀樹さんがファンを虜にしたのは
カッコ良さに加えて、ステージでの礼儀正しさ
だったとも聞く。

秀樹さんはファンをとてもとても
大切にした。
ステージに穴を開けられない。
過労からくる体調不良でも、ステージの
袖で吐きながら歌ったとか
ファンクラブの応援練習に駆けつけたとか

みなさんあっての西城秀樹
ぼくあってのみなさん

若き日、秀樹さんがファンに向かって
語ったことばが、現実になった。

ぼくはファンを通して秀樹をみる。

公演を成功に導いたのは
ファンの願いとそれに応えた関係者の熱意
だったと思う。

声を上げ続けたファンのみなさん
ヒデキとコラボレートした共演者
縁の下で働いた多くの人たち。

秀樹さんが舞い降りた奇跡に
この場を借りて感謝します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?