君はVimを知っているか

 五項目日記。

・毎日の日記を書くのにVimというテキストエディタを使っている。
その関係でiPad mini5にもiVimというエディタを使っている。
iVim、使い勝手はいいんだけど、
エディタの外に入力内容を持ち出すのが面倒くさいのよね。
(いったん保存して、
保存したテキストファイルを「ファイル」アプリでメモなどに
転送しないといけない。めんどくさ!)
だが、その辺を差っ引いてもVimの優秀さは素晴らしいので、
この辺悩ましい。

・せっかくなので、Vimのいいところを書いてみよう。
1.端末を選ばない。
  WindowsでもMacでもLinuxでもiOSでもAndroidでも同じ操作のソフトがある。
2.一通りの機能はそろっている。
  画面分割やタブ表示、検索、置換、grep検索、フォルダ表示、
  フォントサイズ切り替え、文書内コピーペーストなど、問題無く可能。
3.すべての操作がキーボードのみで完結する。
  いちいちマウスを持たなくてもすべての操作が可能。むしろマウスなどいらぬ。
4.異様に豊富なプラグインによる、一般的には高いとされるカスタマイズ性
  こんな機能が欲しいなと思ったら大体カスタマイズで間に合う。
  とはいえ基本機能だけでも大体のことはできてしまう。
5.動作が軽い
  動作が軽く安定しており、フリーズすることがまずない。
(とても重要)

・よくない点も書いておこう。
1.操作が単純でない。
  コマンドモード、入力モード、範囲選択モードの三つがあって……
  とか言い出すと初心者の人は目がさまよい始める。
  これとは別にクイックフィックスウィンドウがあり……
  なんて話し出すともうダメ。経験者以外はみんな逃げだしてしまう。
2.コピーペースト(Vimではヤンクペーストと言う)が独特。
  Windows他で言う、
  「文字列選択→CTRL+C→カーソル移動→CTRL+V」の操作、いわゆるコピペだ。
  Vimではこうやる。
  「ESCキー(通常モードに戻る)→vキー(範囲選択モードに移る)→
   文字列選択→
   yキー(ヤンク、コピーのこと。ここで文字入力モードになぜか自動で移る)→
   カーソル移動→ESCキー(通常モードに戻る)→pキー(ペースト)」
  独特ぅ~。というか、面倒っぽいでしょ。慣れたとしても、
  Windows他なら4挙動で済むところを、7挙動もかかるのである。
  (ただ、マウスはいらないのでキーから手を放す必要がない)
3.最強エディタ論争が激しい
  VimはもともとViというUNIX標準のエディタを模倣して作られたエディタだ。
  一方、UNIXのエディタには別にEmacsという、
  これまた万民に愛されるエディタがあり、これらの愛好者はユーモア七割で
  「最高のエディタ」の首座を自称しあっている。
  これらはネタ的論争なのだが、(論争にはつきものの)常識的でない人が現れ、    たまに面倒くさい。

・もちろんほとんどの人がそうだろうWindows環境の人(最近はそうでもない)、
特にメモ帳アプリ(notepad.exe)を普段使ってる人にとっては、全く関係ない話だ。
 だが、動作が重く、長文になるにしたがってよく落ち(=異常終了する確率が高く)、
検索や置換に正規表現すら使えないメモ帳では、作業するにも限界がある。
そこでVimだ。
Vimはいいぞ!
Vimはいいぞ!
Windowsの人向けダウンロードはこちらから。(香り屋Vim)
https://github.com/koron/vim-kaoriya/releases/

使い方はぐぐってね!(次の記事で書きます)

・ちなみに、メモ帳アプリにこだわる人(僕もその一員)の好きな機能として、
先頭行に、「.LOG」と書いておくと、
起動したとき、最終行に時刻入り日付文字列を自動挿入してくれる、と言う機能がある。
(F5キーを押して自動挿入されるやつでもある)
 Windows版Vim(香り屋Vim)では、
.LOG記述による自動挿入機能はもちろんない。
だが、以下の入力で日時を入れることはできる。
コマンドモードで、
:r !date /t
:r !time /t
と打てば、それぞれ現在日付と現在時刻が入力される。
(Linux機であれば、「:r !date」だけで済むんだけどね)

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