紹介! 俗悪映画製作TRPG ミッドナイト・ミミック
昨日のアドベントカレンダー記事は薩摩和菓子さんの、
「TRPGで『ぼっち・ざ・ろっく!』や『ボヘミアン・ラプソディ』を再現する3つの方法」でした。
「ボヘミアン・ラプソディ」、いい映画ですよねえ。
名曲ボヘミアン・ラプソディを書いたロックバンド「クィーン」の挫折と新天地。
そしてボーカル、フレディ・マーキュリーを襲う新天地ならではの(当時的には)危険な罠! 崩壊! 破滅! 別れ! 告知! からの……
まさに伝説の映画と呼んでいいですよね。これをTRPGで再現するのは大変にエキサイティングな試みで、このセッションはぜひやりたい!
さて今日の記事は私マッチ棒こと山内による、
「紹介! 俗悪映画製作TRPGミッドナイト・ミミック」です。
弊サークル「シアワセ修練場」で一番部数が出ているTRPG、
「俗悪映画製作TRPGミッドナイト・ミミック」について紹介します。
今回の解説で、ミッドナイトミミック、通称ミミミの事を知らないあなたにも、ミミミ最高! ってなってもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
ミッドナイト・ミミックとは!
「俗悪映画製作TRPGミッドナイト・ミミック」は、大作ハリウッドアクション映画にインスパイアされたB級アクション映画を作る、というコンセプトのTRPGです。プレイヤーは「売れない映画俳優」として、映画プロダクション「ミッドナイトミミックプロダクション」に所属し、他の大作映画の予告編をもとに映画を製作します。
冒険の舞台「ミッドナイトミミックプロダクション」は、他社が製作した大作アクション映画の予告編を元に、その映画を先んじてインスパイア映画として製作・上映し、利益を得るという手法をとっている、しょうもない製作会社です! そんな映画プロダクションに所属してしまった俳優たちは、監督の指示のもと、毎回、命がけの撮影現場での演技に挑戦します。
でも映画を作るって大変ですよねえ。その、芸術性とか。と思う方もいるかもしれませんが、こと「ミッドナイト・ミミック」ではどうかといえば、そんなことはありません。
誤解を恐れずに言い切ると、「ミッドナイト・ミミック」とはルールのある大喜利です。
大喜利というのは落語家が集まって行う演目の一つで、親役の落語家がお題を出し、子の役がお題を元にうまいネタを思いついて演じる、という、テレビ番組の「笑点」でもおなじみの演目ですね。要するに「ミッドナイト・ミミック」は監督がシーンを説明し、俳優がシーンをお題に大喜利をするTRPGです。
もちろん判定はありますが、ゲームの肝は監督が出したお題に対して、プレイヤーがリアクションをする部分で間違いありません。
結局のところ、プレイヤーがするのは、「どんなシーンか言う! 撮影方法を決める! 監督が決めた撮影シーンの難易度以上をサイコロで出す!」だけです。
プレイヤーは映画の登場人物らしいアクションを演じたり、判定のなかで、シーンの主役以外の俳優がうまく助演するなどして、場面を作り上げていったりを行います。「ミッドナイト・ミミック」では、助演がうまくいかないと主人公が大変なことになるように、厳しめのバランスで判定が調整されています。
なので、主役ばっかり忙しくて助演はヒマ、ということはまずありません。プレイヤーはコミカルながらも緊張感あるプレイが楽しめるはずです!
というわけで、「俗悪映画製作TRPGミッドナイト・ミミック」は、
クリエイティブなゲーム内容、デッドリーなバランス、そしてシンプルな判定ルールが組み合わさった、楽しいTRPGとなっています。 書籍版・電子版をコノス様にて、また電子版をDLsite様やbooth様で取り扱っておりますので、ぜひ体験してみてください!
オリジナル映画をやりたい
ただ、「僕はオリジナル映画をやりたいんだ!」という意見については、昔は「いやー。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」とごまかしていましたが、今は違います。具体的には今から変わります。長年のミミミファン(僕を含め)の研鑽により、なんと! 今年「オリジナル脚本ベースのシナリオで映画撮影する方法」が発明されました!(ババーン)
その前にミッドナイトミミックのシナリオの作りについて説明しましょう。ミッドナイトミミックのシナリオとは、「映画のあらすじ」「配役」「脚本」「予算」の4つでできています。
このうち予算以外は原作映画のあらすじから設定するのですが、言い換えればこれは、「映画のあらすじさえあれば、あとはあらすじをもとに作成できる」ことを意味しています。
つまり、アクション映画のあらすじさえ生成できれば、あとはどうにでもなってしまうわけです。魔法少女魔法使いになったつもりで進めましょう。☆ノワール・マジカル・どうにでもなーれ♪☆
つくろう! アクション映画のあらすじ
というわけで、アクション映画のあらすじを6ステップで作成する方法を今からお教えしましょう!
まず第一ステップ。映画のエンディングの情景を140文字(=1ポスト)ぐらいで書きましょう。ここが映画における主人公のラストシーンになります。
次に第二ステップ。エンディングに至る直前の盛り上がりとなる、劇的な戦闘シーンを書いてみましょう。これも140文字ぐらいで十分です。
続けて第三ステップです。劇的なシーンにいたる理由(=事件)を書きましょう。
さらに第四ステップ。事件が起こる前の情景を書きましょう。
最後に第五ステップ。見る人に息を飲ませる最初の戦闘シーンを書きましょう。これであらすじの材料はそろいました。
すべての材料がそろったら、第一から第五ステップまでをひっくり返し、あらすじにまとめましょう。これでアクション映画のあらすじは完成です!
編集! ミミミシナリオを作ろう
あらすじが完成したら、次はミッドナイト・ミミックのシナリオになるように修正を加えていきましょう。
まず、あらすじの「クライマックス部分」、「大逆転による勝利部分」、「エンディング部分」を「鋭意脚本家が執筆中!」に差し替えます。
次に、あらすじから配役を抜き出します。配役のテンプレートはルールブックを参照してください。
そして、あらすじから以下を決めます。
「導入部」として、主人公がどんな人物で、どんなことにうんざりしているか
「主要な目的」として、主人公は何がしたいのか
「今更やめられないが一方で明確化する目的」として、序盤、主人公が何をやらかしてしまい、何をする羽目になるのか
予算についてはそんなに難しく考える必要はありません。ルールブックを参照して決めれば簡単ですね。最後に映画タイトルを決定し、以下の記述をシナリオの最初に記載しましょう。
これでシナリオは完成です。簡単ですね!
もちろんこの方法(逆ステップ法)はアクション映画でなくても作れてしまうのですが、ミッドナイト・ミミックは「血沸き肉躍るアクション映画を作れる」TRPGなので、あなたもぜひ、すッごいアクション映画のオリジナルシナリオで、大ヒット監督を目指してくださいね!
(アクション映画以外の映画製作セッションは仕様の範疇外です)
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大人気を頂いている「俗悪映画製作TRPG ミッドナイト・ミミック」、おかげさまで順調に頒布部数を増やしています。
なるべく皆様の手元に届くように、先日、刷り増しも行いました。コノスさんで手に入るようにしますので、引き続きどうぞよろしくお願いします!
電子書籍はコノス様のほか、DLsite様、Booth様でも扱ってもらっております。ぜひどうぞ。
コノス様(物理書籍&電子書籍): https://conos.jp/product/mimimi/
DLsite様(電子書籍): https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ01112849.html
Booth様(電子書籍): https://booth.pm/ja/items/2934413
明日のアドベントカレンダーは
さて明日のアドベントカレンダー記事は、なんとまだ決まっていません! 早い者勝ちだ! さあ今すぐエントリー! そして楽しい記事を書こう!!
アドベントカレンダーのURLはこちらです。ほかにも素敵な記事が盛りだくさんですので、読んでみてくださいね!
https://adventar.org/calendars/8654
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