三極ジャスティス・チャプター2がいま熱い(1)

 三すくみの領地奪い合いバトルゲーム「三極ジャスティス」がここにきて、熱い。

 三極ジャスティスとはこの春惜しくもサービス終了する、ケイブ発のシューティングアクションゲームである。
クーデターを成功させたエリート官僚団「カスミガセキ」、
古き良き(米露中欧の意見をうかがう)ニッポンを取り戻したい組織を資金源とする嬢子軍「ヤオヨロズ」、
(嬢子軍とは少年少女のみで構成された軍隊のこと)
日本全国に巡らせたビジネスネットワークにより経済を推進する非合法犯罪組織「ダクシス」の三勢力が日本を舞台に内戦をする、
という話をベースに、何でもありの領地とりっこをするゲームだ。なおスマホ・タブレットで遊べる。

 そんな三極ジャスティスもチャプター(=キャンペーン)2の最終戦を迎えた。
これまでのキャンペーンでは各チーム勝ったり負けたりしながら、頭一つダクシスが抜けた状態だ。
なお、筆者はダクシス所属である。

 われらダクシスが首領である「破滅の人形」様(美少女)に勝利をささげるには、
1.ダクシス一位
2.ヤオヨロズ三位
のいずれかを達成する必要がある。

 一方ヤオヨロズは
1.どんな手を使ってでも一位を取る
必要があり、
 カスミガセキは
1.一位を取り、かつダクシスを三位に落とす
必要がある。

 ここから考えるに、無難な勝利の道筋とすれば、

・カスミガセキ勝利作戦:1位を確定させるまではダクシスと共闘しつつ、
            水曜か木曜ぐらいに共闘相手をヤオヨロズにスイッチ、
            ダクシスを三位に落としつつ、「正々堂々と」ヤオヨロズと決戦する。
・ヤオヨロズの勝利作戦:全力で1位を取る。

ということになる。ここまでは皆、考える。

 では1日目の結果を見てみよう。

 まずはわれらがダクシス。
 個々のプレイヤースキルと熱意が頼みのアットホームな犯罪組織は、当然のごとく週の頭から「全ツッパぶん殴り」である。
予算は(個々のプレイヤーが各自予測してヘソクリしていた関係上)潤沢にある。
潤沢な予算でヤオヨロズを殴る。カスミガセキを殴る理由は全くないので、放置。
もちろん、これまでの流れで双方からぶん殴られるのは避けたいが、避けるのは難しい。
ゆえにカスミガセキと組み、ヤオヨロズ3位を目指す。無難な案でそつ無くまとまったといえる。

 現状、カスミガセキのプレイングが光っている。
 週前半にダクシスと組みつつ、消極的戦闘で戦力リソースを温存し、ダクシスの力で1位を得る。
その一方でダクシスとの癒着をヤオヨロズにリークして、ヤオヨロズ発表にて騒ぎを起こし、ヤオヨロズ軍内の世論をダクシス憎しに倒す。
 1日目まででここまで成功しているのはすごい。
 この調子なら、以降はダクシス討伐のためという名目でダクシスを3位に落とす協力をヤオヨロズから得ることはそう難しいことではない。
その後土日に全リソースを集中してヤオヨを叩き、赤青緑の形を完成させる。それでカスミガセキは優勝だ。
烏合の衆を演じつつの、このプレイは正直、うまい。
カスミガセキを勝たせる支援を盤上で行うダクシスは、カスミガセキ優勝のおぜん立てをしているようなものだ。
(ダクシスのプレイヤー集団、ヤクザキャラだが人は良いのである)

 最後にヤオヨロズの戦果。
 ヤオヨは悩む必要がない。ヤオヨロズの強みは学生・生徒を含む参加人数が多いことだ。
(チャプター2の最終戦が冬休み期間だったら優勝は確実だった)
なので、余計な策を立てず、人数を頼みの飽和攻撃でほかの2勢力を吹き飛ばしてしまえばよい。(もちろん毎晩の夜警は必要だ)
 が、ここにきてカスミのリーク情報が毒となって自家中毒を起こしつつある。
 有体に言えば「真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす」以外の戦い方(情報戦や外交戦などだ)を持たなすぎるがゆえに、
カスミ・ダクシスの「(ヤオヨロズ的に見て)汚い戦い方」にプレイヤーが嫌悪感をむき出してしまい、
これが戦闘員の厭戦感を生みつつある。戦況も芳しくなく、この状況を乗り越えるには士気高揚する新たな何かが必要だろう。

 目が離せない最終戦、今夜はどんなドラマが生まれるのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?