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これから盛り上がる、MATCHA注目の地域はここ! 週刊インバウンドニュースマガジン(7月2週号)

この記事は、株式会社MATCHAが毎週送付しているメールマガジン「週刊インバウンドニュースマガジン」の内容を転載したものです。メールマガジンの受信を希望される方は、こちらで登録を行ってください。

今週もインバウンド業界に関わるみなさんに、最新のインバウンド関連ニュースをお届けします。

1.各社が独自のインバウンドランキングを発表!

米国の旅行雑誌の世界の人気観光都市ランキングで東京と京都の2都市がランクイン!(7月11日 JNTO)
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20190711.pdf

今週は、様々な企業から訪日関連のレポート、ランキングが発表されました。

アメリカの旅行雑誌『Travel + Leisure (トラベル・ アンド・レジャー)』では、読者が選ぶ世界に人気観光都市ランキングにおいて、東京(7位)と京都(8位)がベスト10入り。

京都はランキングの定番でしたが、今回東京も仲間入り。世界の旅行マーケットにおいても日本の存在感が増していることがわかります。

トリップアドバイザー、初のインバウンドレポートを発表(7月11日 トリップアドバイザー)
https://tg.tripadvisor.jp/news/blog/inboundreport2019/

旅行口コミサイトトリップアドバイザーも、初となるレポートを発表。

自社の口コミ情報を元に、現在のインバウンドのトレンドを報告しています。報告によると、口コミの数は東京・京都・大阪の3大都市圏が多いものの、宿泊、飲食に関しては都市圏以外の都道府県のほうが評価が高い傾向にあるようです。

人気の宿泊施設では、毎年恒例の施設がランクインする一方で、アパート型ホテルがランクインするなど、滞在スタイルの多様化も見てとれます。

【最新ランキング】2019年夏旅行、訪日外国人に人気のエリア:国別の傾向とその理由を分析 Relux
https://honichi.com/news/2019/07/12/locosurvey/

宿泊予約サービス「Relux」を運営する株式会社Loco Partnersも「2019年夏 インバウンド旅行動向調査」を発表。

こちらは国別の人気エリアなども報告しています。

いずれのレポートも、各サービス利用者の国・層による偏りを踏まえて読み解く必要はありますが、読者のみなさまの地域・会社の戦略立案にお役立てください。

2. 中部地域のインバウンド盛り上がりに注目!

中部新社長が就任会見、LCCに大きな期待、欧米路線も意欲
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=85895

犬塚力氏が中部国際空港の新たな代表取締役社長に就任するにあたって、7月10日、記者会見がおこなわれました。会見の中で氏は、これまでの中部国際空港の歩み、今後の展望について説明を行っています。

中部国際空港は2018年に開港以来最大の航空旅客数を達成。達成には旺盛な訪日需要が大きく貢献しています。

今年9月20日にはLCC向けの第2ターミナルも就航することから、中部国際空港、ひいては中部地域のインバウンドは、東南アジアの国々を中心にさらに盛り上がりを見せるのでは無いでしょうか?

中部地域については、リニア開業もインバウンドの後押しになるとの意見もあります。リニア開業で三大都市圏へのアクセスが改善することで、名古屋を拠点とする旅の形が容易になるためです。

2027年リニア開業で中部圏のインバウンド増加か
https://invest-online.jp/column/smr-chuubu2-14753/

しかし、逆に考えると中部各地は素通りされてしまうかもしれないということ。地域の自治体・事業者の方々は、中部国際空港の近くという立地を活かし、以下に自地域・自社に足を止めてもらうかを考えて行くべきでしょう。

3.企画乗車券で旅のルートをデザイン!

訪日外国人旅行者向けに海外旅行保険を含むメディカルサービスをセットにした
企画乗車券「TOKYO STARTER KIT」を発売します!(7月5日 東京都交通局)

http://urx2.nu/UtVN

東京都交通局がユニークな企画乗車券を発表しました。

「TOKYO STARTER KIT」を使えば、都営地下鉄、東京メトロ、都バスが一定時間乗り放題になるとともに、購入することで訪日客向けの旅行保険にも加入することができます。

日本の交通費の高さは、訪日客にとっては悩みのタネ。そのためこういったお得な企画乗車券の需要は非常に高いと言えます。

また、各地の事業者にとっては、こういった企画乗車券は、自地域や自店舗に旅行者を集めるためのツールとしても利用できます。

例えば、チケットに沿線店舗のクーポンを付属させれば、エリアだけでなく個別の店舗への集客も促せます。利用可能地域・期間を上手にデザインすれば、地域にとって理想的な旅行ルートを設計することもできるでしょう。

利用者にとってのメリットがないと意味がないので、旅行者の多くが好むスポットをルートに含めたり、プロモーションの柱にすることが肝要です。例えば今週発表された西武鉄道のパスでは、アジア向けに注目されているムーミンバレーパーク入場券が付属されています。

西武、外国人向けムーミンバレーパーク入場券付乗車券発売
https://raillab.jp/news/article/16213

訪日向けチケットではJR PASSが非常に有名。JR九州では、ラグビーワールドカップにからめて、以下のようなパスを発売します。

JR九州とANA、九州の観光促進で連携、ラグビーW杯期間中のインバウンド客の周遊促進などで
https://www.travelvoice.jp/20190709-133787

保険商品など、訪日客に旅の安全提供するサービスも要注目です。

東京海上、中国旅行大手と連携 安心情報提供で訪日客獲得
https://www.sankeibiz.jp/business/news/190711/bse1907110500002-n1.htm

4.キャッシュレッシュ決済の統一で訪日ユーザーの利便性もアップ

PayPay加盟店で韓国「KakaoPay」と香港「AlipayHK」が利用可能に 訪日客のニーズに対応 (7月10日 ITメディア)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1907/10/news084.html

本マガジンでたびたび言及している、「インバウンド対策としてのキャッシュレス決済」問題。今週もいくつもかのニュースが流れて来ました。

ひとつめはQRコード決済「PayPay」のニュースです。韓国や香港などのQRコード決済ユーザーが、PayPay加盟店でのQRコード決済を行えるようになります。

訪日客の目線に立てば、自国にいるのと同じように決済を行えるため、購買ストレスが下がり満足度は向上、購入ハードル自体も下がることでしょう。

PayPayに並ぶQRコード決済サービスのLINE Pay・メルペイでも、JCBの「Smart Code」を通して、将来的に海外のQRコード決済事業者との連携を目指しているようです。

LINE PayやメルペイがJCBの「Smart Code」採用に合意 インバウンド需要獲得も視野
https://www.bcnretail.com/market/detail/20190711_128304.html

国によってメジャーなキャッシュレス決済手段は異なります。そのため受け入れ事業者は各国の決済手段を導入しなければならず、導入コストが増すことになります。

そのような中で各事業者が連携することができれば、このような導入・管理のコストを削減できることになるため、上記のような流れは歓迎すべきでしょう。

キャッシュレス決済は、利用者側の利便性が高い決済方法ですが、現金を持ち運ぶ必要がないため、アクセスの悪い観光地などでは事業者向けのメリットもあります。

最近では、富士山の山小屋や、日光の社寺などでもキャッシュレス決済の導入が進んでいます。

富士山の山小屋でスマホ決済、KDDI
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47090970Y9A700C1X30000/
日光市の神社で"硬貨不要のお賽銭"がスタート!キャッシュレス対応がインバウンド誘客にも好影響
https://www.excite.co.jp/news/article/Hounichi_cashlessxinbound/

5.GWの出入国ラッシュを乗り越え、5月の旅行収支も黒字!

5月の旅行黒字5%増 訪日客増が10連休の出国上回る (7月8日 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47094100Y9A700C1EE8000/

財務省が7月8日に5月の国際収支統計(速報)を発表しました。国際収支統計とは、訪日外国人の水系消費額から、日本人の海外旅行消費を差し引いた数値。

5月はGWで海外へ行く日本人が多かったものの、それでも国際収支は黒字であり、インバウンドマーケットの勢いを感じさせます。

6.MATCHAメンバーが、ラジオ・講演などに出演します!

来週にかけて、以下のようなイベント、番組に弊社のメンバーが出演・登壇いたします。

「インフルエンサーに聞こう!アジアの若者にウケる情報発信の秘訣とは」(7月25日 東京)
https://www.tcvb.or.jp/jp/news/kanko31_TCVBmtg_03.pdf

MATCHAのタイ語版編集者で、個人で2.7万人のファンがフォローするFacebookページも運営するか新タが、アジア若年層に受ける情報発信の秘訣を語ります。

「日本カワイイ計画。 with みんなの経済新聞」
http://park.gsj.mobi/voice/show/12975

元モーニング娘。メンバーの高橋愛さんがパーソナリティを務めるラジオ番組『日本カワイイ計画。 with みんなの経済新聞』に、インバウンド戦略部のカオが出演しました。放送は終了しましたが、下記ページにてネット視聴が可能です。

海外の目線で行う情報発信の秘訣について語らせていただいています。

「令和元年度 インバウンド連絡会」(7月18日 沖縄)
https://inbound.ocvb.or.jp/oin/event/1058

一般社団法人沖縄観光コンベンションビューロー主催のインバウンド連絡会にて、弊社のカオが「インバウンドの現状とこれから ~外国人観光客の心を掴むには~ 」というテーマで基調講演を行います。

「安政町スタジオZERO」(7月19日 エフエム・クマモト)
https://fmk.fm/anseimachi/

弊社のカオが、エフエム・クマモト「安政町スタジオZERO」に出演し、MATCHAの仕事や熊本オフィスの活動などについて話させていただきます。放送時間は7月19日(金)19:30~19:55です。

太郎吉蔵デザイン会議(7月21日 北海道)
https://designconference.jp/2019/

弊社代表の青木が、「訪日客は日本をこう見ている」というテーマでパネルディスカッションに参加します。

改善アンケートのお願い

今後みなさんにより有益な情報、コンテンツをお届けするため、改善アンケートにご協力下さい。以下のフォームより、興味深かったニュース、今度届けて欲しいニュースジャンル、コンテンツなどをご記入ください。
https://forms.gle/nAcHPtRZds2thwDR6

あとがき

じめじめとした気候が長く続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今週のマガジンでは、中部国際地域のニュースを中心に中部地域のインバウンドの展望について触れました。

最近、弊社の海外メンバーに「これから注目したい地域は?」と尋ねて見たところ、「愛知県」という答えが帰ってきました。

その理由は、「アクセスや都市の大きさなど、旅先としてのよい要素はあるのに、あんまり人気がないから」というものでした笑

これは私の実感にも通じています。愛知県は旅行者をもてなすインフラや資源はそろっているのに、それらを旅行者が楽しめるような環境整備や、旅行者に知らせるためのプロモーションが不足しており、自地域の力を活かしきれていない印象を持っています。

これは愛知県だけの問題ではないはずです。日本各地にまだまだ魅力的な地域が眠っているのに、それが海外の方が楽しめるような状態になっておらず、適切なPRもできていません。

「いい地域なのに、なぜ人がこない!?」と悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社のご相談ください!

今回もお読みいただきありがとうございました。

次回もどうぞお楽しみに!

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