見出し画像

地球防衛軍/本多猪四郎 (監督) 佐原健二志村喬白川由美

言わずと知れた「地球防衛軍」であります。モゲラが出てくる「地球防衛軍」であります。水野久美の宇宙人ルックが有名な「地球防衛軍」であります。

監督は本田猪四郎で特撮が円谷英二、「ゴジラ」の名コンビが本格宇宙SFを作りました。音楽も伊福部昭です。

原作の丘美丈二郎は当時仙台の自衛隊基地に所属していた本物の自衛官でした。この企画が「地球防衛軍」であることから自衛隊の専守防衛の理念に合致するとして原作を引き受けました。そのためか、東宝特撮映画の中では歴代もっとも多い3個中隊が動員されたということです。

地球を侵略に来たミステリアンは富士の裾野にドーム型の基地を設置し、強力な電磁バリアーを張り巡らせて自衛隊のいかなる通常兵器も通用しません。

モゲラが出現して山火事を起こす冒頭ではスタッフがガソリンの量を間違えて大爆発を起こし、出演者が驚愕する表情は演技ではなく本物です。またミサイルが着弾して爆発するタイミングはそれまでスタッフが勘で行っていましたが、電気式で着火する装置を考案したスタッフが準備作業中に誤って通電させて大火傷を負い入院しています。

クライマックスはミステリアンと自衛隊の、銭湯の書き割りめいた富士の裾野での大戦争ですが、ここには人間がリアクションのアップ以外は殆ど出てこず、火器と光線による大戦争で、完全に特撮の見せ場になっています。

富士山の裾野で戦闘を繰り広げる展開はそれ以降の東宝特撮映画の定番となります。ミステリアンは男は全員エスキモーの遮光器メガネみたいなのをかけてますが、紅一点の水野久美だけは宇宙コスチュームにメガネで、アンヌ隊員以前の特撮ヒロインとしては群を抜く人気を誇っています。


「地球防衛軍('57東宝)」
河内桃子 / 佐原健二 / 本多猪四郎
定価: ¥ 4500

(2023年 1月 4日 15時 21分 追加)
済みません。遮光器土偶みたいなメガネをかけているのは「地球防衛軍」のミステリアンではなく「怪獣大戦争」のX聖人の間違いでした。私の勘違いでした。

このDVDはヤフオク出品です。
地球防衛軍/本多猪四郎 (監督) 佐原健二志村喬白川由美 
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k1077486931

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?