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「マッドマックス」4部作

オーストラリアの鬼才ジョージ・ミラー監督がバイオレンス・アクション映画に新機軸を打ち出した「マッドマックス」4部作です。1作目は映画館で観てぶっ飛びました。あらゆる意味でそれまでの映画の暴力表現の次元を変えてしまったからです。

しかも、1作目よりも2作目の方が遥かにグレードアップして暴力が派手、悪役がド派手、どう考えても面白いという、映画としては割と珍しいパターン。3作目は少しお子様映画っぽくなってアレレと思いましたが、そこから30年の時を経た4作目「怒りのデスロード」はそれまでのシリーズを全部足して100を掛けたみたいなとてつもないバイオレンス大作になりました。

必ず1作目から観てください。1作目も、これまで観たことがないような激しいバイオレンスなんですが、2作目になって最終戦争後の世界になり、貴重な石油を奪い合ってモヒカン狩りがバイクでヒャッホーする描写の原典を見ることができます。これを見た若い者が「これ、北斗の拳のパクリですか?」とたわけたことを言うので、「こっちが先じゃ!」と叱り飛ばしました。

1が公開された時「撮影中の事故で死者が出た」と噂が広まり、私も信じたのですが、それはカーチェイスの末に横転したバイクに乗った男の頭部を前方から激しく回転しながら転がってきた四輪車のタイヤが直撃して首が変な方向に曲がるカットがあったからです。

私も「あ、こりゃ死んでるわ」と思ったのですが、その後、当のスタントマンが「私はまだ生きている」と現れてこの噂は否定されました。どうも、映画会社が宣伝で流したデマだったようです。

物凄いバイオレンスな映画なのですが、2のボスであるヒューマンガス様が銃を撃つ時に宝石箱を開けて弾を取り出すのですけど、空いた蓋の裏に妻と子供の写真が貼ってあるんですよ。ああ、このホッケーマスク筋肉暴力ゴリラ男にも戦争前には妻子が……と一瞬ですけれどホロリとします。ジョージ・ミラーって、こういう細かい描写が上手いんですよ。

それは2をさらにパワーアップした、旧ソビエトが開発した人類最大の水素爆弾ツァーリ・ボンバ(爆弾の皇帝)級にパワーアップした30年後の新作「怒りのデス・ロード」にも言えます。マックスはメル・ギブソンからトム・ハーディに交代してますが世界観は繋がってます。

その世界では水源を支配することで砂漠の民を支配するイモータン・ジョーが着る、厚い筋肉の肉襦袢みたいな鎧の下は放射能に侵され余命幾許もない皮膚病の老人だったりします。それにしても4ではジョージ・ミラーは70歳なんですがエネルギーが全く衰えてません。バケモノです。

因みに4で悪の親玉イモータン・ジョーを演じるヒュー・キース・バーンは1で暴走族のヘッドのトッカーターを演じてます。キース・バーンは亡くなりましたが惜しい人を亡くしました。

4は2Dの通常盤と3Dバージョンの2枚組!

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