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「ルパン三世 カリオストロの城('79東京ムービー新社)」

ジブリによる正規品「カリオストロの城」Blu-rayです。最もこの作品はジブリができる前の作品で、製作は東京ムービー新社です。ジブリブランドに入った理由は分かりませんが、契約的な話し合いが付いているのでしょう。

開封してますが視聴回数はゼロ。盤面は新品同様です。

宮崎駿の劇場初監督作品になります。テレビではその前年に「未来少年コナン」がありました。2年連続で名作を作る宮崎駿のバイタリティは恐れ入りますが、「カリ城」は大コケに転けました。私は新宿の映画館で「カリ城」を友達と観て、余りの面白さに驚きました。当時の映画館は入れ替え制がなかったのです。観客は私と友達を入れて5人くらい。ガラガラの映画館で続けて2回観たのです。「おれ、こんな面白い映画、初めて観たよ」と呟いた友達の言葉を今でも覚えてます。

余りのコケ方に、「宮崎アニメは当たらない」と業界にお触れが回り、宮崎はその後5年間、監督ができませんでした。今の国民作家である宮崎駿にもこんな時代があったのです。

しかし、当時の映画ファンがみんな読んでいた情報誌「ぴあ」のオールタイムベストテンでは数年間連続して一位となり、マニア受けする作品は商業受けしない、という常識を認識させられたのですが、「ナウシカ」以降の宮崎駿の快進撃は皆さんご存知の通りです。

「国民作家」と言われるには玄人筋の評価だけでは不十分で、作品が日本人なら誰でも知っているくらいの知名度がなければなりません。宮崎駿の凄いところは作品の評価だけでは無く、実際にお客さんが詰めかけるところです。もっともそういう現象が起きたのは「魔女の宅急便」からだと言われてますが、「トトロ」の時点で既に映画館に行列が始まってました。これについては後で「トトロ」出品時に書きたいと思います。

宮崎駿は「原作クラッシャー」であり、容赦なく原作を改変することで有名ですが、ルパン三世の原作者であるモンキー・パンチがぶつぶつ言いながらも表立って文句を言わないのは、尻上がりにルパン人気が出たのはカリ城があったからだと思います。

フランスアニメ「やぶにらみの暴君」からの影響など、書きたいことは山ほどありますが、スペースが足りませんので、ここらで筆を置きます。

「ルパン三世 カリオストロの城('79東京ムービー新社)」
山田康雄 / 増山江威子 / 宮崎駿
定価: ¥ 6800

https://jp.mercari.com/item/m19803953073
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↑プライムビデオ「ルパン三世カリオストロの城」


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