「夕陽のガンマン正続2本セット」「荒野の用心棒」に続くセルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演コンビによるマカロニ・ウェスタンのヒット作。クリント・イーストウッドは「半魚人の逆襲」のチョイ役でデビューし、以後テレビ西部劇「ローハイド」の副隊長役で人気が出ました。

が、まだハリウッドの大作映画からは声がかかりません。そんなときイタリアから「スペインの荒野をアメリカ西部に見立てて西部劇を作る」という無茶苦茶なオファーを受け、マカロニ・ウェスタンの大スターになりました。因みにマカロニ・ウェスタンは淀川長治の造語で、和製英語です。米国ではスパゲッティ・ウェスタン。

レオーネ&イーストウッド初コンビ作「荒野の用心棒」は黒澤明「用心棒」の露骨なパクリ映画でしたが、レオーネ監督の腕は確かで、見事に西部劇の傑作に仕立てています。続く「夕陽のガンマン」でイーストウッドは西部劇俳優として大スターになります。

「夕陽のガンマン正・続篇」を先に買ったんですが「荒野の用心棒」をいつか買おうと思いながら未開封のまま日が過ぎ、この度メルカリ出品となりました。まあ子供の頃にテレビで散々やりましたからね。

これらの全く関係ない土地を強引にアメリカ西部に見立てて西部劇を撮るというのは、実は世界中でやられていて、ユーゴスラビアを西部に見せかけて撮った西ドイツ西部劇が先にあり、それに影響されてマカロニ・ウェスタンが発生したそうです。
日本でも小林旭や宍戸錠がガンマンに扮して北海道を強引に西部に見立てた和製マカロニウェスタンが結構作られました。

ところでガンマンというのも和製英語臭いですがどうなんでしょう。アメリカだとガンファイターてますよね。

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